第55話∶作戦会議②

俺達の武器が邪神(仮)に有効とわかったので改めて作戦会議をすることになった。



「神様から武器を渡されたのは、俺・春華・冬華・神楽坂さん・ユキだね、俺達は主にボスと道中で苦戦してる味方の援護になると思う」


「わかりました」


「わかったよー」


「緊張しますね」


「任せて下さい!」


「私達は?」


「耀・ユフィ・ミュリ・メアリーは敵が操る大型モンスターと普通のモンスターを排除する形かな」


「じゃあ私は魔法で」


「私ハ、狙撃で大型を倒しまス」


「私はホークアイツ副将と共に歩兵で道を開く」


「ん、任せて」


「それじゃあこの形で動こうか、耀・ユフィ・メアリーは目立つ敵の排除が終わったらこっちに合流してほしい」


「ミュリはあまり無理しないでね」


「わかった。だがまぁ、殆ど仕事が無いだろうけどな」


「あはは…そうなる様に頑張るよ!」


「とにかく最初は、耀とユフィが1撃かまして、王様の方で攻勢をかけると思うから、俺達はゆっくり進んでいこう」


「「「「「「はい(はイ)!」」」」」」


「私は…」


「エアリスは…後方で救援かな?」


「まぁ…言われると思いましたわ。行くなら絶対帰って来てくださいね!」


「これも、皆もってるし大丈夫だよ」


そう言って通信器を取り出す。


「それに、後方で兵士のみんなを回復して回るのも重要だからね」


「そうですね、私も頑張ります!」


そんな事を言っていたら低い声が天幕の外から聞こえた。


「入るぞ。おっ、居るじゃないか」


「クフフ…まさかこんなところで盛るとはのぅ」


そう言って入って来たのはガリウスとティアさんだった。


「そういやシルヴェーラから聞いたぞ、一番おいしい所いただくんだって?」


「ずるいのぅ…ずるいのぅ…」


二人してじーっと見て来る…俺達も連れて行けと言わんばかりの視線である…


「仕方ないですね…」


「よっしゃああああ!!流石ユウキ!話が分かる!」


「クフフ…うれしいのぅ…」


正直ここで断るとずっと言い続けそう&付きまとわれそうだから嫌なんだよね…


「でも!条件があります!」


そう言うと二人は露骨に嫌そうな顔をした。


「なんだ?言ってみろ」


「妾達を抑えれると思っておるのか?」


「思っても無いですけど…まぁこれは俺からのお願いですから」


そう言うと少し嫌そうな顔をされる。


「まぁ言ってみろ、代わりと言っちゃなんだが俺とも戦えよ?」


「しかたないのぅ…ユウキにはお願いを聞いてもらうし」


「わかりました…それでいいですよ」


「よし!じゃあある程度の事は聞いてやる!」


「それだったら、ガリウスは冬華の足になって下さい、丁度動き回るには向いてますし、獣化したガリウスは多分この中でも指折りの速さなので、敵はに追い付かれないでしょうし」


「ったく…トウカってのはどいつだ?」


「わたしだよ~」


「ほう、ちっこい弓使いか!お前どのくらい強いんだ?」


「うーん…結構強い?」


「なんだよ、わからねぇなぁ…おいユウキこの娘っ子お前達の中でどのくらい強いんだ?」


「弓の腕と速さなら俺達の中で一番強いよ」


「ほう…それじゃあ腕を見てやる、外に出な!」


そう言って冬華とガリウスは外に出て行った。


「それでぇ、ユウキは妾に何を頼むんかぁ?」


「ティアさんには春華と神楽坂さ…鈴香の援護を頼みます」


「ほぅ…ハルカにリンカかぁ、この中の誰かのぅ」


「えっと…私と」


「私です」


二人がおずおずと手を挙げる。


「ほぅ…この二人もユウキのはれむかのぅ?」


「まぁ、そうですね。二人共俺の大事な人ですよ」


「そうかぁ~じゃあしっかりまもらんとねぇ」


「「お願いします!」」


「そうじゃぁ、妾も。二人の実力見ときたいなぁ…」


「怪我しない程度なら、大丈夫ですよ」


「大丈夫じゃ、手加減してやるからのぅ…」


そう言って3人は出て行った。


「それでハ。夕食ト、寝所の準備をしてきまス」


「あっ、私も手伝うよメアリー」


「ありがとうございます耀さン」


「私はホークアイツ侯爵と明日の事について話してくるよ」


「さてそれじゃあ俺も5人の様子見て来るよ」


「私も、心配ですのでお供します」


そのまま俺達は連れ立って外に出た。


「さて…皆は…あれか…」


うん、遠目から見てもわかる、凄い事になってるから…


冬華の方はガリウスの周りに矢が落ちまくっててガリウスが楽しそうに叩き落してる。


「まだまだいくよー!」


「くっ…早いなぁ!それでこそだ!!」


そして春華&神楽坂さんの方は、春華がティアさんの攻撃をいなしたり弾いて対応して、その隙を春華の反撃と神楽坂さんの連撃が間を縫って差し込まれている。


「ほれぇほれぇ~行くぞ行くぞ~」


「わわっ…鈴香さん!」


「ありがとう、春華ちゃん!」


「うむぅ!うむぅ!楽しいのぅ!楽しいのぅ!お主ら強いのぅ!」


神楽坂さんが舞を舞う様に連続で攻撃を放ち、途切れる瞬間に盾を武器に変化させた春華が重い攻撃を差し込んでいる。


本気じゃないにしろ、すごく楽しそうにティアさんが闘ってる。


「凄まじいなぁあの二人…」


「そうね…真龍様があそこまで楽しそうにしてるのはユウキと闘った時かしら?」


「あの時は俺の中に眠る勇者の力が目当てだったからね…意図的にほぼ全開状態で能力の引き上げさせられたもん…翌日酷く動けなかったじゃん」


「そうね、半日つきっきりで回復魔法を使ったのはいい思い出だわ」


「その節は、大変助かりました」


そう昔話に花を咲かせているとガリウスの方は終わった様だ、早速冬華が抱き付いてくる。


「いやートウカはつえーな!」


「そりゃ俺の嫁だしね」


そう言いながら抱き付いて来た冬華の頭を撫でる。


「わーいほめられた!」


そうこうしてる内に春華と神楽坂さんの方も終わった様だ。


「お疲れ二人共」


背中に冬華を引っ付けてタオルを手渡しながら労う。


「何なんですか…あの強さ…」


「強すぎです…」


「あはは…一応最年少で真龍に至った人でね、昔闘った時は10分経たずにやられちゃったよ」


「クフフ…あの時の優希はホンマに可愛かったのぅ」


「でも今のおにーさんなら、どうなんですか?」


「今の上凪さんなら、いけそうな気がするんですよね…」


「うーん…正直1回きりの戦闘なら勝てるよ」


「クフフ…言うようになったのぅ~」


「だってティアさんも思ってるでしょ?」


「はて?なんの事かのぅ~妾はユウキと死合いをしたいだけじゃよ」


「今、なんか試合の字が違ったような…」


「クフフ…そんな事は無いぞ?」


すっごい背中が冷えたんだけど…本当に怖い人だ…


「とりあえず治してしまいますね」


「じゃあ俺はティアさんを…」


二人で回復魔法をかけて三人の腕試しは終わった。


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強さ順(色々増えたので!)

総合ランキング

①主人公(最新、神刀装備、完全強化状態)

②ティアニール

③主人公・ガリウス

④ユフィリール(魔眼使用時)

⑤耀(覚醒)

⑥春華・ミュリ

⑦ユキ(獣化)

⑧鈴香・冬華

⑨ヴォルフ


その内ジャンル別に書きますね。

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