第56話:戦闘開始

ここから4章ラストスパートです!!

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翌朝俺達は装備を整え、混成軍の最後方に整列していた。


王都から付いて来てくれた軍の皆の前に立ち拡声魔法の魔道具を持つ。

「皆!ここまで付いて来てくれてありがとう!この戦いが今回の最終決戦となる!皆死ぬな!帰って楽しい宴会にしよう!」


「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」


「なんともまぁ…気が抜ける激励だわい…」


「まぁ良いじゃねーのユウキらしくて」


「クフフ…そうじゃそうじゃ、ユウキはこの緩さが心地いいのだからのぅ」


「確かに優希って、もっと『命を燃やせー』とか『倒して倒して倒しまくれ!』とか言わないわよね」


「そうですね、もっと軍の激励何かは厳しくやるものなんですけど…」


「私は良いと思うよ~おにーちゃんらしいし」


「私も、こっちのが優希さんっぽくて好きですよ」


「私も堅苦しいよりは良いですね」


「旦那様の優しさが詰まってますから」


「私もユウキ様の優しが感じ取れる激励だとおもいます!!」


「まぁ、その分私や侯爵が引き締めて行けば良いのだからな」


「そうじゃの、では飴の大将に代わり鞭といこうかのう」


そんな話をしてたら本隊の伝令係がやって来た。


「勇者様!シルヴェーラ様がお呼びです!」


「ん?なんだろう…ちょっと行ってくるよ」


そう言って皆に断りを入れて付いて行く、後ろでミュリとホークアイツさんが滅茶苦茶厳しいこと言ってるけどまぁいいか…


「でも、あんまりユキへ汚い言葉を覚えさせたくないよなぁ…」


「何かおっしゃいましたか?」


「いやぁ…娘みたいな子が汚い言葉遣いを覚えたら嫌だなぁと思いまして」


「ははは、勇者様、それは杞憂にございます」


「そうなんですか?」


「はい、汚い言葉は、どこからともなく勝手に覚えてきますので!」


「それ解決になってないですよ」


「だから杞憂と申したじゃないですか!心配しても無駄という事です!」


「あーあはは…さいですか」


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから色々な事を伝令係の人と話しているとシド様の元に辿り着いた。


「おはようユウキ、何やら伝令の者と楽し気に話していたのだがどうかしたのか?」


「おはようございますシド様。ユキが汚い言葉を覚えたらどうしようって話をしてたんです」


「そうか…まぁ子供はどこからともなく色んな言葉を覚えて来るからのぅ仕方なかろうて…ウチのエアリスもどこからともなく覚えてきたしのぅ」


「そういうものですか…」


「そういうものじゃ」


二人して溜息をつく…何でこんな話してるんだろう。


「それでシド様、どうして呼ばれたんですか?」


「いやの、お主に激励を頼もうと思ってな」


「えぇ…」


「ははは、気張らんでもよいよい、皆お主の声が聞きたいだけだけじゃ」


「まぁ…短くて良いなら…」


「OKじゃ、それでは任せたぞ」


そしてシド様と共に混成軍の前に立つ、約2万人の数が居るので滅茶苦茶緊張する。


「皆の者!この度の危機的状況に!神が再度勇者を遣わした!勇者は仲間を集め!さらに強くなり舞い戻った!だがそのままでいいのか!?神が遣わした勇者に全て任せていいのか!?リーベルンシュタイン・アストラ・魔国・リューンの勇士たちよ!お主たちが!この世界を守らずしてどうするのだ!各国の勇士たちよ!その力を持って進み!敵を討ち滅ぼそう!」



「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」」」」


地鳴りのような声が三度響き地面が揺れた、えぇ…俺この後に喋るの!?


「それでは!勇者カミナギ ユウキ殿より激励の言葉を頂こう!!」


やめてえええええええ!!!あおらないでええええええ!!!


そして拡声魔法の魔道具を手渡され俺の番になった…腹くくりますか…


「皆さん!先程紹介されました上凪 優希です!今回は又こちらの世界が大変と聞きやってきました!今回の敵は前回の邪神よりも大きく強いでしょう!ですが皆さんの力があれば!勝てない相手ではありません!両隣に居る味方や友を助け!支え合い!そして勝ちましょう!勝って皆で笑いましょう!」


そこで区切ると先程と同じように三度声が響いた。


「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」」」」


そしてシド様に魔道具を手渡し舞台袖に引っ込む、さて…戻らないと…


そして転移で戻ると丁度耀とユフィは空に上がっていくところが見えた。


『全軍突撃用意!!』


その声に通信器を起動する。


「ユフィ、耀!」


「わかってる!」


「任せて」


「「空間収納アイテムボックス……解放リリース」」


そう言うと二人の周りに幾つもの岩石や水が出現する。


『抽出…燃焼…圧縮…投射……連続複合魔法―――輝く連星!』


『水の槍よ!我が魔法にて幾多の敵を屠れ―――豪槍の奔流!』


あーあれ…この前もやったやつじゃん…しかも今度は数増えてるし…


開戦の狼煙がそれはもう派手のド派手に消し飛んだ。


『全軍!突撃ぃぃぃぃぃぃ!!!!!』


「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」」」」


おおう…今度は地面が揺れてる…


派手に軍がぶつかる音がして敵モンスターも人もごちゃ混ぜに悲鳴を上げている。


そして剣戟の音、怒号、悲鳴それ等が続く事30分、複数部隊から合図が上がりいよいよ俺達が動き出すタイミングになった。


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あとがき


作者です。




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