第54話:作戦会議①

ガリウスとティアさんを治療した後は、顔見せを兼ねた昼食会兼作戦会議に参加していた。


「さて、今回集まって頂いたのは一部知ってる者も居るが、勇者様が我々の元へ再度参られた」


そう言われ俺は立ちあがる。


「今ご紹介に預かりました勇者の上凪かみなぎ 優希ゆうきです。この度は、神様より再度召喚の呼びかけがあり、再びこちらの世界にやってきました。よろしくお願い致します」


そう言って頭を下げると割れんばかりの拍手をされた。


それでも舐めた視線を向けるヤツがちらほらいる。


「さて…ささやかながら、勇者殿が来てくれたので少し豪華な昼食を出させてもらった、兵士達にも特別な食事を用意したので存分に食べてくれ」


そう言ってユキとメアリーが食事を持ち入ってくる。


「これはこれは…」


「ほう…」


「いやいや戦場でこの様な豪華な物を食べれるとは…」


「給仕の為のメイドまで…」


「これは美しい…」


殆どの貴族は料理に目が向いていて、数名がユキとメアリーに向いている。


「こちらはユウキが持ち込んでくれた糧食を利用させてもらった、それとそのメイド二人はユウキの囲い二人でな手を出すんじゃないぞ」


シド様の釘をさす発言にびくっとする貴族が居た…


「大丈夫ですよシド様、もし何かあれば…」


転移を使ってて、覚えたての短距離転移でシド様に言われた後もメアリーをジロジロ見てた貴族の背後に立ってナイフを頬に当てる。


「いつの間にか俺が、後ろに居ますから」


「ひぃ………」


「あはは…御冗談を…」


「いえいえ、俺って欲深いので…」


ニコニコとしながら見回すと何人か引いてる人達がいた。


(あんまり舐められても困るし、まぁ良いでしょ)


「とにかく、ユウキの仲間に、変に手を出したりしないようにな」


「「「「「「はっ!!!」」」」」」


「かっ…かしこまりました…」


◇◆◇◆◇◆◇◆


それから戦地には似つかない料理を食べた後は作戦会議や情報の共有の時間になった。


・今回の敵は未知の敵であり、何故かモンスターを使役する事が出来る様だ。


・更に敵の数はおおよそ1万5000、大体そのくらいを上下している。


・仕舞には敵のボス?である大型のモンスターが生み出した敵は倒すと回収されてまた出て来る様だ。


仕方ないか…相手は邪神の様なものだから決定打に欠けるのは仕方ないよね。


邪神自体は神様が与える聖なる武器じゃないと倒せなくて、上級竜の中でも最高峰の【真龍】の称号を持つティアさんでも倒せないものとなっている。


(ん?聖なる武器…って皆ももらってるのか!)


「とりあえず、俺達は今回、聖剣を貰っているのでそれで本体や生み出されたモンスターを叩きますね、まぁ手が足りないのでどんどんモンスターを倒して貰えるとありがたいですね」


「そうか、では本体と取り巻きは勇者様達にお願いします、我々は使役されたモンスター達の討伐がメインとなるな」


「そうだな、それで作戦開始時刻はどのようになりますでしょうか?」


「そうじゃのう…明日の明朝に仕掛けるか…ユウキ大丈夫か?」


「そうですね…大丈夫かと…」


「それでは、明日早朝より、戦闘開始としよう。各々準備を怠るな」


「「「「「「はっ!!!」」」」」」


それから貴族達は天幕の外に出て行き中には俺とシド様だけになった。


「ユウキ、本当に大丈夫か?未知の敵。それに相手は再生する能力に戦力をほぼ無限に出せるのだぞ?」


「あー大丈夫ですよ、多分?」


「多分じゃ困るのだが…」


「大丈夫ですよね神様?」


そう呼びかけると神様が空間より出てきた、そしてシド様が腰を抜かした。


「はいは~い」


あ、今日はマッチョの姿なのね…声は神様のものだけど…


「神様…違和感が凄いんですが…」


「そう?じゃぁ元に戻るよ?」


そう言って神様が元に戻る。


「ほい、これで大丈夫かな?」


「ありがとうございます」


「なっ…なぁ!?」


まぁ…そうなるよね。


「とりあえず、話を続けたいのですが…大丈夫ですか?」


シド様に手を貸して起こす。


「あっ、あぁ頼む」


「それじゃあ神様、今回の敵はあの皆が貰った武器はどのくらい効果的ですか?」


「うーんとね…聖剣と同じだから。あれで倒せばそのまま消えるよ~」


「それじゃあ、今回は…」


「うん、凄く楽になると思う」


「そうなんですね、じゃあサクッと片付けちゃいますか」


「他は?聞きたい事は無い?」


「うん、俺は大丈夫だよ。シド様は?」


「ワ…ワシも大丈夫じゃ…」


「それじゃあ頼んだよ~」


俺達が大丈夫と伝えると神様が戻っていった。


「とゆう訳で、大丈夫みたいですね」


「そ、そうじゃの…」


シド様は引き攣った笑みを浮かべていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆


シド様との話が終わり外に出ると皆が待機していた。


「皆、お待たせ」


「それでユウキ様はどこの配置になったのでしょうか?」


「えっとね、ボスの相手をする事になったよ」


「ボスって、あのでかいの?」


耀が遠くにいるボスを指差す。


「そうそれ、俺達の武器はアイツとその部下に対して効果が抜群なんだって」


「そうなんですね」


「それじゃあ、私達がやらないとね」


「そうだね、それで俺達はこのメンバーで戦う事になるから作戦会議をしようか」


皆を見て言うと、しっかりと頷いてくれた。


---------------------------------

あとがき


作者です。




65万7000PV超えました!!感謝!!

昨日は7100PVでした!

それでも読んでいただける方、ありがとうございます!


♡も1万4000!超えました!

☆690を超えました!!

ありがとうございます!感謝!!

新規ブクマもありがとうございます!

感謝感謝!!かんしゃです!!!


☆もらえるとランキング上昇するのでくれると嬉しいです!!



ジャンル別

週間:105位

日間:93位

月間:89位

です!

総合ランキング

週間:368位

日間:325位

月間:281位

感謝です!!!!


遂に週間100位より落ちました…そろそろ飽きられ始めたかな?

皆様の☆(星)とブックマークのお陰で登ってます!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る