第25話:春華と冬華の新衣装

春華の作ってくれた実家の味に感謝しつつ、夜ご飯を食べ終え。改めて雛菊さんが来た目的を果たす。


「とゆう訳で!これが二人の魔法鎧の服の部分だよ!魔石の部分はユフィがどうするかわからないが基本となる形にはしておいた!ちなみにこの部分は付替え可能になってるよ!!」


そうして滅茶苦茶ハイテンションな雛菊さんが出した服は二人の対になったデザインで、とても可愛らしい服だった。


「「わぁ…!」」


二人共目をキラキラさせている。


「どうだい?このデザイン!装備とは干渉しない様になっていて。基本的な性能として物理、魔法に対して耐久性の高い布を使っていて更に泥や砂での汚れがし辛いんだ!それも水で洗えばすぐ綺麗になる!」


「凄いです…」


「洗剤いらずって…エコだね…」


「しかもこの触り心地だ!」


「わぁ…さらさら…」


「しかも冷たい?」


「あぁ、それはね君たちの世界の服を借りた際に、服自体で体感温度の調整をしてると気が付いてね、その技術を魔法で試してみたんだよ」


まじですか…ユ〇クロのアレを異世界で実装するなんて…


「しかもその服は一定の温度を保つようにしているからね、夏も冬も問題なく着れるわよ!」


「凄いです!」


「凄い…異世界の服凄い…」


「それじゃあ二人共、着て頂戴!一応あなた達の世界の服にあわせてはあるけど着方を教えるわね」


そして一向にテンションの高いヒナギクさんに連れられ2階の部屋に二人が行った。


「そういえば、ユフィ私の壊れた魔石はどうする予定なんだ?」


「ん、目途は立ってる」


そう言って俺を指差すユフィ。


「ん?俺がどうした?」


「世界樹の実、あれが高性能な新型の【吸積きゅうせき魔石】として使えるしかも吸い込んだ魔力を効率よく変換して放出できる」


「それって、魔法式とは干渉しないのか?」


「まだ簡単にしか試してないけど干渉はしない、とゆうより魔法式を自動で書き換え補強する」


「「「「?????」」」」


「わかりやすく言うと、魔法鎧に書き込んだ魔法式を取り込んで。独自の魔法式で上書きして発動する」


「それってつまり学習して最適化するって事?」


「そう、ヒカリ。正解」


「それって大丈夫なの?」


「問題は無い……はず、どこまで大丈夫か試してみないと…」


そしてその目がミュリを向いた。


「ミュリ、任せた」


ユフィがビシッと親指を立てる。


「え?」


「失敗しても、全裸になるだけ」


そして二度目のビシッと親指を立てる。


「いーーやーーあぁぁぁぁぁ!」


悲痛なミュリの叫びがこだました。



◇◆◇◆◇◆◇◆


そしてミュリが悲しみに暮れる中、着替え終わった二人が降りて来る。


「おまたせー♪」


その声に振り返ると言葉を失った。


統一性はあるものの春華は長袖で腕が保護されており、冬華は腕が半袖になっていている、そして二人の胸元には共通してブローチ型の魔石が輝いている。


惚けていると二人が俺の目の前にやってくる。


「あの…どう…ですか?」


「もう…何か言ってよ…恥ずかしいじゃん…」


「びっくりした…二人共良く似合ってるよ、ついつい言葉を忘れちゃった…」


「えへへ…」


「もう…速攻褒めて欲しいんだからね…」


「ごめんごめん、二人並んでると余計に可愛いし、互いが互いの色を取り入れてるしで、カッコいいのもあるけど、それでいて可愛らしく纏まってる…本当に似合ってるよ」


「良いわね、良いわね♪ちなみにこの服、この形が戦闘時で。場合によっては袖やスカート丈の長さも変更可能なの。私の服にも搭載してる機能で意匠は変わらないけど、二人の思う様に長さが変えられるのよ♪」


「へぇ…凄いな…」


「そうなんですよ!この服で家事も出来る位便利なんです!」


「もちろん魔法鎧で物理的な熱にも強いから袖が燃える心配は無いわ♪」


出来れば家事するときは普通の服でやって欲しいけど…春華が納得してるならいいか…


「見てみて優希おにーちゃん!」


振り返るとギリッギリまでスカート丈を攻めた冬華が居た(軽くチラチラ見えてるけど…)。


「ちょ!冬華!流石に見えるって!」


「え~何が見えちゃうのかな?」


スカートを持ち上げた瞬間丈がロングスカート並みになる。


「ざーんねん」


「いや、いきなり伸びてびっくりしたわ…」


「えぇ~もっとドキドキしてよ~最近つめたーい!」


「十分ドキドキしたし、冬華の見えるギリギリの姿は他の男には見せたくないと思うよ、だからやめてね」


そう言うと冬華が赤くなる、それと冷たいとか言われたので冬華を捕まえ膝の上に乗せておく。


沸騰しそうなくらい顔が真っ赤なんだけど、服のせいか冷えて来る。


「おお、凄い…触り心地も良いし冷たい…」


おもわずお腹のあたりに置いた手を滑らす。


「うにゃああああああああ」


俺の膝の上から飛び降りた冬華が威嚇した猫の様に「フーッツ、フーッツ」と言っている。


「ごめん…つい…」


「流石に、おにーちゃんでも今は駄目!」


「はい…すみませんでした…」



◇◆◇◆◇◆◇◆


「お熱いわね~♪一応今は仮の魔石を入れてるけど後でユフィの魔石に替えといてちょーだい♪」


「わかった、新しい魔石があるから、それを使えるようにする」


「あらそうなの?じゃあそこはお任せるわ」


「ん、任された」


「さて、そろそろ帰りましょうかね…」


「ん、誰か護衛につける?」


「良いわよ、まだそこまで遅くないし、区間馬車も出てるわ。最近は治安も良くなってるんだから♪」


「そう?」


「心配してくれるのね、珍しい」


「ん、友達だし」


「ありがと…大丈夫よ、この姿で帰るもの♪」


「まぁその姿なら襲う人は居ない…かな?」


「全く…人の心配しなくていいの、貴方もあの中に入らなくていいの?」


「いい、昨日二人占めにしたから」


「あら、やるわね♪」


「だから、今日は譲る日、それに、弄りたいものがある…」


「新型の事ね、後で情報頂戴ね♪」


「ん、わかった」


「じゃあ、行くわ。お休み」


「ん、お休み」


◇◆◇◆◇◆◇◆

俺が珍しく冬華に説教を受けてたら、雛菊さんとユフィが居なかった。


「あれ?どこに行ったんだろ、研究室かな?」


研究室に向かい扉をノックする、返事が無いので確認の為開けると、そこにはユフィ一人だった。


「あれ?ユフィ一人?」


「ん、どうしたの?」


「いや、雛菊さんとユフィの姿が見えなくて、研究室かなって思ったんだけど…」


「ん、ヒナギクは帰宅した」


「え?大丈夫なの?」


「ん、本人が大丈夫って言ってた」


それ大丈夫じゃないっぽいんだけど…


「とりあえず、心配なので探索魔法を使うか」


すると、雛菊さんは区間馬車の乗り継ぎ所のところに反応があった。


「どうだった?」


「今は乗り継ぎ所のとこに居るね」


「じゃあ大丈夫」


そう言ってユフィは作業に戻った……と思ったら引き返してきた。


「ん、忘れ物」


そう言ってユフィがキスをしてきた…カレー味だ。


「じゃあ、お休み」


「あぁ…お休み」


大胆になったユフィに驚きつつ皆の所に戻った。



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あとがき


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