第23話:そういえば壊れてた机と椅子
可愛すぎた春華との買い物が終わり、ユフィの家の片づけが終わった。
とは言っても、水魔法で洗い流し火魔法で乾燥させただけだが綺麗になった。
そしてそのタイミングで皆がかえって来て春華は夕食の準備に入るとの事だった。
「そうだ、優希おにーさん、テーブルは元々あったんでしたっけ?」
「あったんだけど、壊れちゃってるんだよね」
「それだったらダイニングテーブルが欲しいわね」
「はーい!私優希おにーさんと買いに行って来る!」
「じゃあ冬華、一緒に行くか」
「それだったら、私が案内しよう」
「じゃあ、私は料理の方を手伝うわ」
「鈴香って料理したことあるの?」
「ま、まぁ学校の家庭科程度なら……」
「なら大丈夫ですね、今日はカレーなので」
「カレーって……スパイスとかはあったの?」
「えっと……優希さんの持ってきてもらった荷物の中に、ルーを大量に入れてありますので……」
「あの大きな段ボールのの中身はそれだったのか……」
出発当日に春華とメアリーが通常の皆で食べる分の食材や調味料を段ボールに入れて収納させられていたのだ。
「でも確かに、カレーならこちらの世界で調達した野菜でも代用できるし、何より大抵の味はスパイスでごまかせるからね」
「そうですよ、野外炊飯の頼もしいお供ですから」
「でもお米は?魔国では見たけど、ここまで流通してるかな?エルフの里じゃ小麦ばっかりだったし」
「お米は、市場で見たよー!インディカ米から日本のお米までそろってた!」
「コメ……確か魔国の方で盛んに育成されてる穀物と聞く、私は食べた事が無いが美味しいのであろうか?」
「ミュリは食べなかったっけ?」
「ユウキお前は食べた事あるのか?」
「魔国のに立ち寄った際に食べたよ?」
「私はその時肉と野菜しか、食べて無かったな……」
「そうだっけ?憶えてない……お米のあった喜びしか……」
「確かにあの時は狂喜乱舞してたな……私も姫様もドン引きしてたぞ」
「そりゃ、3年ぶりのお米だもん……喜びはひとしおだよ……」
「そうね……3年は長いわね……」
「無理だね!3年は!」
「私も信じられないです……」
「流石に3年も食べれないのは厳しいわね……」
「そうか、それほどまでにユウキにとっては大事な事だったのか……」
「いいって、確かにあの時ははしゃぎ過ぎたけど、今思うと喜び過ぎた気もするし……あれは正直、事情を知らないと俺も引くと思う」
「何したのよ……」
「泣きながら絶叫してた」
「うわぁ……でも私もすると思うから何も言えない……」
「私もどちらかというと優希おにーさん側ですね……」
「私も……」
「私はそこまで……普段から食べませんので……」
「まぁとにかく、お米も買わないといけないね」
「それじゃあ市場にも行かないとな、それなら早い方が良い、出発しよう」
「「はーい」」
◇◆◇◆◇◆◇◆
それから区間馬車に乗り隣の区間に到着した、この区画都市の入り口が近い為、輸入品を扱う市場と、家具や材木の販売加工を行う地区である。
「前から思ったけど、この世界野菜に関しては向こうの世界と大差ないな」
「そうなんだよね~人参とか細かい部分で品種が違うけど、ジャガイモとかさつまいももあるし、キャベツやレタスもちゃんとあるよ」
「そういえば雛菊さんも雛菊って花使ってるし、
「そうなのか……意外と向こうの世界でも暮らせそうだな」
「あれ?ミュリおねーさん向こうの世界で暮らす予定あるの?」
「うっ……もし姫様が、観光をしたいと言ったらついて行くつもりだしな!別にユウキの為じゃにゃいんだからな!!」
わぁ……見事なツンデレ台詞しかも嚙んだ……混ぜっ返すのもかわいそうだし、時間も無いからな。
「じゃあ向こうの世界でも食べ物は大丈夫どそうだね、その内エアリスを案内するよ」
そう言うと、ミュリは愕然とした顔をする。
「私は……置いていかれるのか?」
途端捨てられた子犬の様な目で見て来る、表情が目まぐるしく変わって面白い。
「まぁ、ミュリは護衛だし、ちゃんと連れてくよ」
そう言うとほっとした顔をしている。
「ふーん、それだけ?」
「まあ……そうだね……」
そう言うとミュリが悲しそうな顔をする。
(そんな顔されてもなぁ……どういえば良いんだよ……)
「ともかく、さっさとテーブル買いに行くよ」
「はーい」
「はい……」
(あぁ……そうか、俺が頑張るところか……)
先に行くミュリの背中に声を掛ける。
「なぁ、ミュリ」
そう呼びかけると少し悲しそうをしたミュリが振り返る。
「これからの事なんだけど、もしミュリとミュリの家が許すのであればエアリスがこっちに来るときは必ず来て欲しいんだ。ミュリには俺の生まれた世界を見てもらいたいし、俺の世界を楽しんでもらいたいからな。それにもし、ミュリが望むのであればもっと違う関係で楽しませてあげたいしな」
そう言うとミュリは最初意味が分からなそうな顔をしていたが、理解したのか顔を真っ赤にしてコクコクと頷いた。
「ユウキ……ありがとう……」
そう言うとそそくさと道を進んでいくのであった。
「やるじゃん、優希おにーさん」
いつの間にか隣に居た冬華が肘をぐりぐり押し付けてきた。
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あとがき
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