第6話:宴会タイム美味しい物食べ…すぐ終わるんですか!?

辺りが騒がしくなり目を覚ます、どうやら寝てしまっていたらしい。


目を覚まし顔を上げると耀でなく春華の顔があった。


「えっ?春華?えっ?」


「耀さんがお手伝いに行くと言うことで、私変わってもらっちゃいました」


とはにかみながら嬉しそうに答える春華、隣を見ると冬華が爆睡していた。


流石に膝枕をされっぱなしじゃ恥ずかしいので起き上がる、すると春華は少し残念そうな顔をする。


「どのくらい寝てた?」


「そうですね…耀さんが出て行って大体1時間なので2時間程ですね」


「そっか…重かったでしょ?」


「いいえ!寧ろ優希さんの寝顔を堪能できて幸せです!」


春華さん鼻息荒くないですか?興奮しすぎじゃないですか?


「そ、そう?迷惑じゃなきゃよかったよ」


「はい!」


そうして会話をしていると冬華が起き出し耀が戻ってきた。


どうやらここで宴会をする様だ。


手伝いの為二人は連れてかれ、部屋には俺一人となってしまった。


そうして手持ち不沙汰になったので、スマホを覗くと綴さんより入学の案内が届いていた、今住んでる実家から電車で30分程の駅を降りて更に専用のバスに乗りもう30分との事だ、近隣には寮も併設されているのでもしそちらに入りたい場合は別途申請が必要との事、無論寮費は都心に近い所ではあるがかなりの格安となっている。


要項や日程などを見ているとお父さんズが戻ってきた、どうやら3人で満喫してきたようだ。


「いやーさすが鷲司さん!師範をやってるだけあっていい体してますね」


「いやいや、慎司さんも流石救難隊員ですね…すばらしく絞まった体です…」


「いやーさすが二人共、僕なんて全然です」


「いやいや、普通の会社員でその体の維持は大変だろ、ジムとかも欠かしてないみたいだしさすが真面目な誠吾だけあるな!」


と三人で和気藹々としている、そういえば俺の体そこまで成長してないよな…一応伸長は伸びたけど。


その一方でお母さんズと嫁ーズがこちらも和気藹々と喋っている。


「何時もながら流石ですね、優佳さん、色も鮮やかだし味付けも美味しいです」


「いやいや、耀ちゃんも流石と云うか、優希好みのおかずの把握は私以上になってるわね…」


「耀おねーさん流石です…作るおかず全て優希さんの好物だなんて…」


「おかーさん今度私にも料理教えて!このままじゃ負けちゃう!」


「そうねぇ…私が教えてもいいけど、春華と一緒に耀ちゃんへ弟子入りするのはどうかしら?」


「それだ!春華ー!」


「ふぇ!?冬華どうしたの?」


「ミンナ元気ですね~それはそうと、私の料理も食べてね~」


エリナさんがフライパン毎料理を持ってくる、エリナさんの料理は旦那さんに着いて行ってるので多国籍な料理が多い。


「エリナさんこの料理は?パエリアに似た感じではありますが?」姫華さんが不思議そうに覗き込む


「パスタで作るパエリアのフィデウアですよ~お米はちらし寿司があるのでパスタを使ってみました~ 」


見てみると黄金色のパスタに赤パプリカとサフラン緑色はグリーンピースの色鮮やかな料理だ、別添えで糸のように細切りの唐辛子が置いてある。


「んー美味しそうな香りですね今度レシピをいただいてもいいですか?」


「わかりましたー紙とペンをかしてくださいー」


紙とペンを受け取るとサッサとレシピを書いていく他の料理のレシピも書いている様だ、次々渡されるレシピを姫華さんは受け取っていた。


そう見回しているとお父さんズと目が合う、手招きをされる。


そちらに行くとコップを持たされ立たせられる。


「みんなー注目!今日の主催の優希から一言貰う、それじゃ!」


そう云うとそそくさと父さんは引っ込んでいく。


前に立たされ皆の視線が向く、耀・春華・冬華その三人の期待した目と合う、深呼吸を一度して向き直る。


「皆さん…今回は集まっていただきありがとうございます、まだまだ未熟で皆さんにご迷惑を掛けるかと思いますが俺たちを温かく見守っていて下さい!」


そう言って渡されたグラスを掲げる「乾杯」と言うと皆が乾杯と言う。


それぞれお酒や料理に手を出して行く。


そして俺も皆の輪の中に戻り食事に箸を伸ばした。





◇◆◇◆

それから楽しみきったとお父さんズはその場で寝てしまった、お母さんズと嫁ーズはその片づけをしている。


片づけを手伝おうとしたが、母さんの「片付けは私たちに任せて」と言われその暇な時間に風呂に入って来いと言われてしまった。


そうして姫華さんに案内された渡り廊下を越えた別邸の家族風呂はとても広く、外には露天風呂もある、ちょっとした高級旅館並みの設備だ。


「こっちに着替えの浴衣とタオルとお風呂で使うものが諸々あるから自由に使ってね~あっ、その右奥の扉はサウナルームよ」


そう言い残し脱衣所の外へ出て行く姫華さん。




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あとがき



作者です。9300PV突破しました!日間PV数も1100超えと、新記録出しました!

♥&☆ありがとうございます!

作品フォローも160超えました感謝です!

順位も158位まで来ました!目指せ100位の壁!頑張ります!力を下さい!


そう!次回から温泉回です温泉回!しかも4話あります(書きすぎた!後悔はしていない!)

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