第4話:変わる世界と変わる神様
その日、日本…いや…世界は変わった。
各国の政府よりダンジョンとモンスターの存在が発表された。
そして各国にジョブを持つ者達が現れ始めたとニュースでやっていた。
それのきっかけとして昨晩起きた事件である警視総監の訃報が流れた。
日本第一号の探索者は警視総監宅を襲ったゴブリンを倒した娘さんがなることとなった。
その記者会見が流れると俺は釘付けになった、あまりの美人さに。
沢山のフラッシュを炊かれた彼女は黒と緋色が混じった髪をポニーテールに束ねスーツを着用している。真っ直ぐ前を向いていた顔も均整が取れているなにより眼が綺麗だ。
警視の方と内閣府の職員より人類の敵となる魔物についてや突如発生したダンジョンについて様々な説明がされた。
それから学校や地区毎に緊急時使用するにシェルターの説明や現在判明しているジョブの説明等が解説された。
要点としては
・全世界でファンタジーに出てくるようなモンスターが出現。
・そのモンスターが生まれるダンジョンと呼ばれる場所が出現。
・付随して世界中で能力(ジョブ)を持った人間が生まれる。
・現在ジョブの発現がみられたのは40歳以下のみで子供のが発現割合が高い。
・現時点でジョブについては近接職しか発見されていない。
・ダンジョンは国の管理下に置かれダンジョンへは許可証の発行が必要。
・能力検査やダンジョン許可証の発行は無料で行える。
・能力が強く発現した人は体に特徴が出る、里菜さんは髪色に赤が混じった。
・里菜さんは高校2年生(ココ重要)。
・未成年の探索者は探索者専門学校に編入が出来る。
・成人の探索者は公務員として扱われる、公務員は給与は基本給+出来高(非課税)。
・探索者の死亡は自己責任(見舞金や遺族年金制度が適用される)。
・能力を用いて犯罪をした場合重罪になり得る。
(探索者かぁ…昨日の力が何か関係してるのかな…)
だが悲しくも朝に顔を洗う為に見た鏡や姿見には俺の体には何も変化が無い、至って普通のモブ顔が映っていた。
朝食を食べ終え部屋に行きラノベを読む、2時間程で一冊読み終えたところ眠気が来たので仮眠しようとベッドへ潜り込んだ。
気がつくと真っ白な世界だった。
(そういえばここって神様の…ん?なんで神様ってわかるんだ?)
「あぁ、それはね向こうの体をこちらの世界の君と混ぜ合わせてるからだよ!」
突然の元気な子供の声に驚きが振り返ると美少年が居た。
「やっほー優希君おひさー」
少年はニコニコしながら声をかけてくる。
「えっと…誰ですか?」
こんな少年は知らない、しかも美がつくレベル、一度見たら忘れる訳が無い。
「あぁ、そっかこの姿は初めてか、君を異世界に送った神様で〜す、力使いすぎて若くなっちゃった(テヘペロ」
「えぇ!?あの筋肉ムキムキマッチョマンの神様!?」
「そうそう、その神様」
そうして指を鳴らすと机と大きなクッション、その上にティーセットが現れた。
「とりあえず、お茶でもしようか」
「はい…」
理解が追いつかず圧倒されているが座る…クッションやべえ…Y○giboレベルの座り心地の良さだ…あ、これY○giboのタグついてる
「気に入ってくれて何よりだよ!わざわざ君の世界から通販で購入した甲斐があったね!それでね早速本題に入ろうか…君の疑問にも答えられるからね♪」
「通販届くんですかここ……とにかくお願いします」
「まず君の一昨日みた夢は現実だよ、君は向こうの世界で5年過ごしたんだ」
「でもそれじゃあ体の年齢的合わないんじゃ…」
「だから、向こうの世界とこっちの世界の君の体を混ぜて力を馴染ませてるんだ」
「それってやっぱりこっちの世界にダンジョンが発生したからですか?」
「いいや、それは違うよ…君は向こうの世界で僕の望みを叶えてくれた…つまりご褒美だよ。向こうの世界の物は持ち帰れないけど君の、君自身が頑張って得た力は失くしちゃいけないと思ったんだ」
神様の心遣いに胸が暖かくなってくる。
「それに、こっちの世界にダンジョンが出来たのは偶然じゃないんだ……」
「えぇっ!?」
「邪神を倒してくれた際なんだが、邪神の魂が2つに別れてね…君を召喚した際の力を辿ってこちらの世界に逃げたのさ」
「じゃあ邪神はまだ生きてるってことですか?」
「いや、既に処理したよ…片割れは今僕の元で善神に生まれ変わる途中だよ」
そう言って神様は寂しそうに微笑む。
「では、何故こちらの世界にダンジョンが?」
「それはね、2つの世界が繋がってしまったんだよ」
「それって?俺が行った異世界ですか?」
「そうそう」
「切り離すのは無理なんですか?」
「ゴメンね切り離すのは無理だったんだ…邪神は全てを賭して権能を使ってね…打ち消すには後1000年以上かかっちゃうんだ…」
申し訳無さそうに神様は言う。
「その代わり僕も力をかなり使ってこちらの世界に対抗策を授けたんだ」
「それが皆が得たあの力ってことですね」
「
神様ブ○ーチ読むんですか…
「あれ面白いよね~」
地の文に返さないで下さい…
「ああ、ゴメンゴメン…ふわぁ…」
「大丈夫ですか?」
神様は突然大きなあくびをして眠そうにし始めた
「ゴメンね突然…大丈夫なんだけどーそろそろ時間切れー、力をぎりぎりで使ってて…ここで話すのも結構力つかうから…電池切れみたいな感じ…だよ…うん……休むね………」
神様はフラフラしながらベッドへ倒れ込む、引っ張られる感覚と共に目覚めるんだなとわかった。
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