|幕間|ある夫婦のお話
幕間です、短いですが…主人公達がゲームを楽しんでいる時間で起こっていたお話です。
PM21時
「ゴブリン!?何言ってるんだ?今は映画の話をしてる場合じゃないんだぞ?」
『いえ、総監現実の話です、模倣犯や映画のセットの話じゃないです。車を派遣しましたので直ちに来てください』
「そこまでの事態なのか?」
『はい、現に死者も出ている事態です。』
「わかった…直ちに向かおう」
電話を切り制服に着替え一階に降りる。
「旦那様…どうされたのでしょうか?」
「すまないな、緊急かつ未知の事件で呼び出されてしまった、朝に帰れるかわからないので朝食はいらない。」
申し訳無さそうに妻に頭を下げ、制服に袖を通す。
「大丈夫ですよ、今から仕込みをするところでしたので、それより無理はしないでください」
結婚したのは20年も前だが今まで文句の一つも言わず私を立ててくれる良き妻である。
「そういえば、里菜はまだ帰ってきて無いのか」
「今日は塾でしたので後1時間位はかかりますよ」
「そうか、里菜にはあまり根を詰めすぎないよう言ってくれ」
丁度その時チャイムが鳴った。
「では行ってくる」
「はい、気をつけて下さい…」
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