第147話 「ただいま」と言える幸せ
みんなも、薬を使えば病気が治ると分かっているから、ちゃんと覚えてくれた。
今回のように、ヨモギの
ぼくもお医者さんとしては、まだまだ
もっとたくさん薬草を知って、もっといっぱい
その後、イヌノフグリの
体力が回復したら、いよいよイチモツの
旅立ちの日、多くの猫達がお見送りに集まってくれた。
「今回も、仔猫のお医者さんには助けられたにゃあ。本当にありがとにゃあ」
「仔猫のお医者さんは、イチモツの
「こちらからも、イチモツの
「ミャ」
ぼくもイチモツの
何か困ったことがあったら、イチモツの
ぼくがいない時には、茶トラ先生を
「分かったにゃあ。じゃあ、気を付けて、帰ってにゃあ」
「ミャ」
ありがとうございます。
皆さんもどうか、お元気で。
たくさんの猫達に見送られて、イヌノフグリの
見上げれば、イチモツの木が、かなり近くに見えている。
イチモツの
イヌノフグリの
そして、数日後。
ついに、イチモツの
「ミャッ!」
みんな、ただいまっ!
「あ、シロちゃんニャア! おかえりなさいニャアッ!」
ぼくに気付いたサビさんが、
「シロちゃんが、無事に帰って来てくれて、本当に良かったニャア。とっても嬉しいニャア。ずっとずっと、心配していたニャア」
サビさんは、ポロポロと涙をこぼして、「良かった良かった」と何度も言って、ぼくの頭を
ぼくが帰って来たことを、こんなに
ぼくも、サビさんと会えたことが、
ぼく達を
「おかえり」と、言ってもらえるって、なんて幸せなんだろう。
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