第134話 イチモツの森
灰白猫の
ようやく、山を越えた。
後ろには大きな岩山、目の前に広がる
森で一番大きな、イチモツの木のてっぺんも、見えている。
あの大きな木の下に、ぼく達の
やっと、ここまで戻って来たんだ。
ここまで、本当に長かった。
もうすぐ、イチモツの
「ミャ!」
お父さん、お母さん、ぼく達の森が見えたよ!
あともうちょっとで、
「嬉しいニャー、あともうちょっとニャー」
「ミケさんやサビさんは、元気かニャ? みんなと、早く会いたいニャ」
やっぱり、ふたりもイチモツの
「ミャ!」
お父さん、お母さん、帰ろう!
ぼく達は大きく
森へ近付いていくと、
旅へ
旅の間、大変なことがいっぱいあったけど、この気持ちを知れただけで、旅に出た意味はあったと思う。
ぼく達は森へ向かって、ひたすら走り続ける。
走り疲れたら、お父さんとお母さんと寄り
そして、とうとう、イチモツの森へ、たどり着いた。
やっぱり、森は良いなぁ。
「おかえりなさい」とでも言うように、風に吹かれて木々がざわめき、鳥達が鳴いている。
「ミャ!」
ただいま! イチモツの森っ!
ぼく、ちゃんと帰って来たよっ!
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