第115話 美味しいお肉
ヨモギの薬を飲ませたり、背中を
お父さんとお母さんとべっこう猫が、「うんしょっうんしょっ」と、何か大きなものを少しずつ引きずって、帰ってきた。
「シロちゃん、ただいまニャー」
「シロちゃん、良い子にしてたかニャ?」
「ミャ」
お父さんとお母さん、おかえりなさい。
これが、アルケオテリウム?
「そうニィ~。みんなで一緒に、食べるニィ~」
イノシシは、食べたことがなかったから、どんな味がするのか楽しみだ。
さっそく食べてみると、豚肉みたいな味で美味しい。
確か、ブタって、野生のイノシシを
豚肉の味がするのは、当たり前か。
え? いきなり、生肉なんか食べて大丈夫?
食べられるなら食べた方が、回復は早いとは思うけど。
それでも、やっぱり、ちょっと心配。
気になって、アルケオテリウムに向かって、『
『
『
『
……うん、死んでいることは、もう分かっているんだ。
知りたいのは、食べても良いものなのか、なんだけど。
『
『
あ! そうか、すっかり忘れていた。
食べ物はなんでも、
今の猫達に必要な、ビタミンB1も、ビタミンEも入っている。
猫は
難しく考える必要なんて、なかったんだ。
――――――――――――――――
【
今から約3500万年前~2500万年前に生息していたと言われている、イノシシの祖先。
体の大きさがウシくらいある、大きなイノシシ。
木の根や木の実も食べるし、他の動物が食べ残した動物の肉も食べる
体長約2m、体重約150kg
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