第92話 じっとしていたってどうにもならない
トマークトゥス(オオカミ)達が立ち去ってから、どれくらい時間が
雨が
ここで、お父さんとお母さんが探しに来てくれるまで、待つか。
それとも、自分から探しに行くか。
悩みに悩んで、探しに行く方を選んだ。
じっとしていたって、どうにもならない。
木の
もう二度と、木から落ちて死にたくないからね。
うわっ、ぬかるんだ土が、ぬるっとぐにゃっとしていて、気持ち悪い。
さて、どうやって、みんなを探すかだけど。
猫は、人間の数万~数十万倍の
猫って、他の動物と違って、
お父さんとお母さんは、干したてのお布団みたいな
よく日向ぼっこをするから、お日様の
鼻に
雨の
う~ん……雨が降ったから、いろんな
この感じだと、お父さんとお母さんの
困ったな、これじゃ、お父さんとお母さんを探せない。
イヤなことに、血の
血の
悪い考えを
これじゃ、川は渡れないな。
トマークトゥス達が、川の向こう側へ行ってくれていると、良いんだけど。
周囲の音を探ろうにも、
鼻と耳がダメなら、目だ!
――と思ったけど、実は猫は、目があまり良くない。
猫は狩りをする動物なので、
しかし、
つまり、
雨が
目と耳と鼻が役に立たないなら、あとは
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