第84話 新たなお医者さんとの出会い
新しい
「ミャ?」
ここには、お医者さんはいますか?
「ハチ先生がいますニャオ」
やった! ついに、茶トラ先生以外のお医者さんを見つけたぞっ!
「ミャ?」
本当ですか?
同じお医者さんとして、ぜひお話ししたいんで、会わせてもらえませんか?
「では、ハチ先生をご紹介しますニャオ」
患者さんのお父さんが、ハチ先生というお医者さんがいる場所まで、案内してくれた。
案内された場所では、ハチワレネコが、地面に寝そべった猫にアロエの汁を
ハチワレネコだから、ハチ先生なのか。
アロエを
「アロエの汁を
「分かったナ~ォ」
治療が終わるまで待ってから、ハチ先生に話しかける。
「ミャ」
初めまして、ハチ先生。
ぼくは、森の
ぼくもあなたと同じ、お医者さんをしています。
「おや、初めましてニャフ。仔猫の
ハチ先生は優しい笑顔で、ぼくの頭を
やっぱり、仔猫だから、お医者さんだとは、信じてもらえなかったようだ。
別に信じてもらえなくても、お医者さんと話せるだけでいいや。
「ミャ」
ハチ先生は、アロエを傷薬に使っているんですね。
「アロエの汁を傷に
ハチ先生は、薬草に
「アロエとヨモギしか、知らないニャフ」
そうですか……。
ちょっと、ガッカリ。
お医者さんなら、色んなことを知っていると思ったけど。
茶トラ先生なんか、ヨモギしか薬草を知らなかったもんな。
確かに、ヨモギとアロエがあれば、だいたいのケガや病気は治る。
この山には、良い薬草がたくさん生えているのに、知らないなんてもったいないなぁ。
この世界では、薬草に
でも、ほとんどの猫が、お医者さんになる気がない。
野生生物は、ケガも病気も、寝て治すしかない。
また、弱っていれば、
それが、自然の
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