第82話 みんなで毛づくろい
お昼寝から目が
お日様が
どうやら、かなり長い時間、眠っていたようだ。
大きく
見れば、お父さんとお母さんも起き出して、毛づくろいをしていた。
ぼくもふたりにならって、毛づくろいを始める。
毛づくろいって、やり始めると結構楽しいから、夢中になってやっちゃうんだよね。
マッサージみたいで、心も体もリラックスするから、
毛づくろいしているぼくに気付いて、お父さんとお母さんが近付いてくる。
「シロちゃん、やってあげるニャー」
「シロちゃんは、いつも可愛いニャ」
毛づくろいしてもらうと、「愛されているなぁ」って感じがして、とても嬉しい。
だからぼくも、お父さんとお母さんに、お返しの毛づくろいをしてあげるんだ。
毛づくろいをしてあげると、お父さんとお母さんも、気持ち良さそうに目を細めて、喜んでくれる。
ぼく達3匹が、仲良く毛づくろいをしていると、患者さんも起きたようだ。
目覚めた患者さんは驚いた様子で、自分の体を確認している。
「ニャニャ? だいぶ、痛くなくなったニャン」
「ミャ」
どうやら、薬が
ぼくが笑いかけると、患者さんは嬉しそうに笑って、お礼を言う。
「仔猫のお医者さん、ありがとニャン。
「ミャ」
どういたしまして。
でも、痛みが軽くなったからって、無理して動いちゃダメですよ。
無理したら、川にバシャーンしますからね。
「水は、もうコリゴリニャン……分かったニャン、大人しくしとくニャン」
「ミャ?」
ところで、なんで
「パサンを狩ろうとして、失敗しちゃったニャン……」
患者さんはションボリ顔で、ポツリと答えた。
パサンって、狩りが得意なお父さんですら、「狩るのが難しい」と言っていた、あのヤギか。
「ミャ?」
どうして、パサンを狩ろうとしたんですか?
「一度、食べてみたかったんだニャン」
食べたことがない珍しい物を、食べてみたい
アイツに近付くのは危ないから、
―――――――――――――
【猫の
猫にとって、毛づくろいはとっても大事。
猫が毛づくろいをする理由は、いろいろある。
①からまった毛や汚れを取り
②ストレスを感じた時に毛づくろいすると、リラックスするから。
③仲良し同士で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます