第79話 滑落事故
ぼく達家族3匹がハイキング気分で、山の
どこからともなく、か細い猫の鳴き声が聞こえてきた。
「痛いニャン、痛いニャン、死にたくないニャン……」
痛みに苦しんでいる猫が、この近くにいる!
「ミャ!」
ぼくは、お父さんとお母さんに「苦しんでいる猫を探して欲しい!」と、頼んだ。
「もちろん、探すニャーッ!」
「みんなで、手分けして探しましょうニャッ!」
ぼく達は鳴き声を
しばらく、行ったり来たりを
そうしてようやく、
土の上をゴロゴロ転がったみたいに、全身の毛が土で汚れている。
ぼくは大急ぎで、倒れている猫に
「ミャッ?」
大丈夫ですかっ?
「なんで、こんなところに仔猫がいるニャン……? もう、仔猫でもなんでも良いニャン……痛いニャン、助けて欲しいニャン……」
ぐったりと横たわった猫は、目に涙をためて、ぼくに助けを求めた。
「ミャ!」
安心して下さい、ぼくはお医者さんです!
どうにかして、あなたを助けてみせますっ!
よし! さっそく、倒れている猫を「
猫に向かって手をかざして、意識を集中すると、頭の中に言葉が現れる。
『
『
『
『
うわっ、専門的な
専門用語だらけで、ところどころ分からないんだけど……。
でも、何度も読み返すうちに、なんとなく分かって来たぞ。
この猫はたぶん、山に登って、足を
転がり落ちる時に、体をあちこちぶつけて、全身にケガを
しかし、困った……。
全身に
傷口を
自然の中で冷やす手段なんて、川くらいしかないし。
ひょっとしてこれは、猫を川へ入れるしかないんじゃないか……?
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