第72話 ぼくたちの冒険はこれからだ!
ぼくとお父さんとお母さんは、猫じゃらしにじゃれまくった。
猫じゃらしにじゃれるのって、なんでこんなに楽しいんだろう?
そういえば、人間だった頃も、猫じゃらしで遊んだっけ。
気が済むまで、じゃれまくったところで、お父さんとお母さんが声をかけてくる。
「シロちゃん、これからどこへ行くニャー?」
「私達は、シロちゃんの行きたいところなら、どこでも付いて行くニャ」
行きたいところと言われても、行く
最初の目標は、森の外へ出ることだった。
森を出ると、
遠くには、巨大な山が見える。
本当にそれ以外、何もない。
イチモツの集落のミケさんが、言っていた通りの光景が、ぼくの目の前に広がっている。
この辺りに、ケガや病気で苦しんでいる猫はいなさそうだ。
だったら、次に目指すのは、遠くに見える巨大な山かな。
あの山の近くまで行けば、何かありそうな気がする。
「ミャ」
「あの山へ行くニャー?」
「シロちゃんが行きたいなら、行くニャ」
お父さんとお母さんは、ニッコリ笑って大きく
ぼくもニッコリと、笑い返した。
こうして3匹の猫は、山へ向かって走り出した。
ぼくたちの冒険は、これからだ!
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