第71話 森の外へ
集落を出たぼく達は、またお父さんとお母さんの3人旅へ戻った。
ここしばらくの間、11匹の猫達と
一方、集落の
森へ行く時以外は、ずっとぼくの後ろをついてくるんだよ。
可愛い猫が、後ろからついて来てくれるのは、嬉しいけどね。
何かを期待する
いくら可愛い猫でも、ずっと見つめられていると
きっとぼくが、集落の問題を全部
でも、期待されても困る。
ぼくだって、出来ないことがたくさんある。
知らないことだって、たくさんある。
これからは、集落の猫達と協力して、自分達の力で
そんなことを考えながら歩いていると、お父さんが
「そろそろ、森を出るニャー」
「ミャ?」
ついに、森から出られるのか?
早く森の外が見たくて、外に向かって
木々の間を
森の外は、
緑色の草が風に吹かれて、同じ方向に
人間だった頃は、高い建物が建っているのが当たり前だった。
猫に生まれ変わった後も、森の中は木々が
こんなにも広い青空は、初めて見た。
スゴい……空って、こんなに
ずっと見つめていると、青空に吸い込まれそう。
美しい世界に感動しているぼくをよそに、お父さんとお母さんは、草原に
楽しそうにニャーニャー鳴きながら、猫じゃらしにじゃれている猫は可愛い。
猫じゃらしの何が、猫を
なんとなく気になって、猫じゃらしを『
『
『
へぇ、猫じゃらしって、エノコログサって名前だったんだ。
猫じゃらしにしか使えないと思っていたけど、胃腸薬としても使えるらしい。
目の前でゆらゆら揺れる、猫のしっぽのような猫じゃらしを見ていると、なんだか心がソワソワする。
「ミャー!」
ガマン出来なくなって、ぼくも猫じゃらしに飛び付いた。
ふわふわと柔らかくて、しなやかにふにふにと動く猫じゃらしに、ワクワクする。
猫じゃらしにじゃれるの、めっちゃ楽しいっ!
――――――――――――――――
【
夏~秋頃に緑色の
猫が
花言葉は、「遊び」「
その辺に
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