第67話 11ぴきのねこ
ぼく達家族は、11匹の猫達を引き連れて、新しい土地を探して大移動中。
トマークトゥス(オオカミ)の
なので、
毒虫が好む植物が生えている森を
おなかが空いたら、川の水を飲みに来たシカやウマなどの草食動物を狩る。
草食動物が
水を飲みに来た草食動物も、猫が14匹もいるとは、思わなかったに違いない。
たくさんの猫達に襲われた草食動物にとっては、恐怖しかなかっただろう。
ケガした猫達を運んでいるので、移動速度はとても遅い。
でも、急ぐ旅でもないし、時間ならいくらでもある。
眠くなったら、日向ぼっこしながらお昼寝をする。
雨が降ったら、雨風がしのげる場所を探して、みんなで身を寄せ合って温め合う。
まるで、
これからも、集落を
さっそく、集落の
「悪くない考えナォ。みんな一緒なら、きっとどんな
集落の
しかし、数匹の猫達は、不安そうな顔をしている。
「ずっと移動し続けるニャニャ? それはちょっと心配ニャニャ」
「ケガしている猫もいるから、落ち着ける場所に集落を作った方が良いニャ~ン」
当然、反対意見は出ると思っていた。
今まで集落を作るのが当たり前だったのに、いきなり「移動民族になれ」と言われても困るよな。
移動民族になるかどうかは、急いで決める問題でもない。
しばらくは、当初の予定通り、みんなが安心して暮らせる場所を探そう。
落ち着いて暮らせる場所が見つからなかった時に、また改めて話し合おう。
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【
昔は「
ヤギやヒツジなどの
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