第61話 患者さんの集落
ぼく達は、
しばらく、
ドクダミの
猫の
ぼくだって、自分がドクダミ
でも、解毒にドクダミが必要だったんだから、しょうがないだろ。
集落の猫達は、
しかし、患者さんを見ると、慌てて駆け寄ってくる。
「あっ、キジトラさんニャニャ!」
「キジトラさん、何があったニャ~ンッ?」
「キジトラさん、めっちゃ臭いニャオッ!」
集落の猫達は、患者さんを囲んで、取り乱している。
ぼくは、みんなを落ち着かせる為に、少し大きめの声で話し始める。
「ミャッ!」
皆さん、聞いて下さい、ぼくはお医者さんです!
キジトラさんは、毒虫に刺されて、森の中で倒れていましたっ!
この
ぼくの説明を聞いて、集落の猫達は驚きの表情になる。
「仔猫の君が、お医者さんニャニャ?」
「毒虫に刺されたニャオッ? キジトラさんは、大丈夫かニャオ?」
「この
みんなの問いかけに、ぼくは大きく
「ミャ」
安心して下さい、ぼくに出来ることは全部やりました。
ですがきっと、キジトラさんは元気になりますよ。
これを聞いて、集落の猫達は納得した顔で、ぼくに感謝してくる。
「キジトラさんを助けてくれて、ありがとニャニャ」
「仔猫なのに、お医者さんだなんて、スゴイニャオ! ありがとニャオッ!」
「助けてくれたのは嬉しいけど、やっぱり、
それを
ドクダミは、
仕方がない……
「キジトラさんを集落の中に運びますから、仔猫のお医者さん達も、入って来て下さいニャオ」
集落の猫達は、キジトラさんを助けたお礼として、ぼく達を集落へ
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