第57話 新しい患者
しばらく、森の中を歩いていると、ウマの顔をしたイヌみたいな動物が、木の葉をモシャモシャ食べているのを見つけた。
確か、ヒラコテリウムとかいう草食動物。
草食動物なら、狩れる。
イチモツの
お父さんは声をひそめて、ぼくとお母さんに言う。
「ちょうどいいところに、ヒラコテリウムがいるニャー。よし、みんなで狩るニャー」
「分かったニャ」
「ミャ」
お父さんの合図で、ぼく達は
ヒラコテリウムは、
ぼくは、振り落とされまいと、必死に
最後にはお父さんが、
やっぱり、お父さんは狩りが上手い。
ぼくもいつか、お父さんのように、狩りが上手くなりたいな。
「さぁ、みんな、食べるニャー」
「頂きますニャ」
「ミャ」
ヒラコテリウムの
「うみゃいうみゃい」と言いながら、ぼく達がヒラコテリウムを食べていると。
ゆっくりと、何かが近付いてくる音がした。
ヒラコテリウムの血の匂いに
ぼく達は食べるのをやめて、
もし、危険生物だったら、いつでも逃げられるように、待ち
少しして現れたのは、1匹の猫だった。
具合が悪いのか、フラフラしている。
「……た、助けて……にゃ」
弱々しい声で、助けを求めてきたかと思うと、パタリと倒れた。
「ミャ!」
ぼくは
『
『
『
どうやら、毒虫に
まずは、
お父さんとお母さんに、この近くに川か泉がないか、探すようにお願いした。
ふたりが水を探している間に、ぼくはヨモギを探し始めた。
――――――――――――――――
【
今から5600万年前くらいに生息していたといわれている、ウマの祖先。
全然ウマらしくない見た目で、どちらかというと、ウマっぽい顔をしたイヌ。
体の高さは35cm前後、体重は不明。
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