第41話 ぼくに出来ること
茶トラ先生も、イチモツの実を食べて、お医者さんの力を
「わたしは、何度
茶トラ先生はしょんぼりとして、大きなため息を吐いた。
ぼくも登ってみて分かったけど、イチモツの木はとにかくデカい。
高さが10m以上あるから、登るのも降りるのも、めちゃくちゃ大変。
古い木だから、
いくら猫でも、8m以上の高さから転落したら、ケガをしたり、死亡したりすることがある。
イチモツの木に
もし、高さに足がすくんで、降りられなくなっちゃった猫は、どうなるのかな?
集落中の猫達みんなで、協力して助けてあげるのかな?
「みんながみんな、イチモツの木を登れる訳じゃないニャ~。もともと、高いところが苦手な猫もいるニャ~」
人間だって、高いところが好きな人もいれば、
運動神経が良い人もいれば、運動が苦手な人もいる。
猫にも人にも、個体差がある。
ぼくは
「
ぼくがお医者さんの助手になってからは、お父さんが狩りを頑張っている。
「お医者さんを頑張っているシロちゃんの為に、美味しいお肉を狩ってくるニャー」と、張り切っていた。
お父さんや狩りに行ける猫達のおかげで、集落のみんなは美味しいお肉を食べられる。
ぼくは、ぼくに出来ることを、頑張れば良いんだ。
茶トラ先生は、お医者さんの力を
茶トラ先生も、先代のお医者さんから、治療の仕方を教えてもらったのかな?
そんなことを話しているうちに、だんだんと眠くなってきた。
茶トラ先生も、眠そうな顔であくびをしている。
「
「ミャ」
――――――――――――――――
【猫が高いところへ登る理由とは?】
猫は本来、狩りをする野生動物なので、「敵に襲われにくい」「周りを良く見る為」などの理由から、高いところへ登る。
「今まで高いところが好きだったのに、急に登らなくなった」という場合は、ケガや病気の可能性があるから、病院へ連れて行こう。
高いところから転落したトラウマで、
生まれつき、運動が苦手な猫や、高いところが好きじゃない猫もいるよ。
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