第34話 大きくなれない病気
毎日、お父さんとお母さんと一緒に狩りへ行き、狩りについて学んだ。
猫が狩れるのは、
例えば、ネズミ、小鳥、トカゲ、
逆に、猫が狩られる側になるのは、自分より大きな肉食動物。
例えば、大きな鳥、ヘビ、キツネ、オオカミ、巨大な虫など。
前に見た、アンドリューサルクス(イノシシのような体とワニのような口を持つ、体長約4mの肉食動物)も、狩れない動物のひとつ。
基本的に、「猫より小さい物は狩れる、大きい物は狩れない」と、覚えておけば良い。
あとは、猫より大きくても、草食動物は狩れる。
ガストルニス(毛深いダチョウ)は、猫より大きいけど、草食動物で足も遅いので狩れる。
毎日狩りへ行って、とれたてのお肉を食べているからか、体が強くなってきた気がする。
――が、しかし。
おかしなことに、いつまで
ここに転生した時が、生後何日だったのかは、知らないけど。
今のぼくは、
大きくならないぼくを見て、お父さんとお母さんも不思議そうに首をかしげている。
「シロちゃんは、なかなか大きくならないニャー」
「何か病気かもしれないから、お医者さんに
心配性のお父さんとお母さんに、お医者さんへ連れて行かれた。
お医者さんはちょうど、クロネコのクロさんの治療が終わったところらしく、ぼく達に話し掛けてくる。
「こんにちはニャ~、サバトラさん、シロブチさん、シロちゃん。今日は、どうしましたニャ~?」
「うちのシロちゃんを、
お父さんに手を引かれて、お医者さんの前に座らされた。
お医者さんは、ぼくの体を調べながら、聞いてくる。
「見たところ、どこも悪いところはなさそうですニャ~。何かあったのですニャ~?」
心配そうな顔をしたお母さんが、ぼくの頭を撫でながら、お医者さんに言う。
「シロちゃんが、いつまでも大きくならないんですニャ」
「言われてみれば、シロちゃんは、ずっと小さいままですニャ~。もしかしたら、大きくなれない病気かもしれませんニャ~」
「大きくなれない病気ですニャッ?」
お医者さんの言葉を聞いて、お父さんとお母さんは飛び上がるほどビックリした。
「たまに、大きくなれない子がいますニャ~。シロちゃんも、大きくなれない病気かもしれませんニャ~」
「その病気は、治りますニャー?」
「残念ながら、分かりませんニャ~。でも、成長が遅いだけかもしれませんから、しばらく様子を見て下さいニャ~」
「分かりましたニャ……」
お医者さんの
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【大きくなれない病気とは?】
いつまでも仔猫が大きくならない場合は、生まれつき病気とか、何かの理由でごはんが食べられないとか、
とりあえず、「何かおかしい」と感じたら、お医者さんに連れて行こう。
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