第4話 猫会議の謎
「シロちゃん、お医者さんに
「ちゃんと調べないと、心配ニャー」
親猫達が、ぼくの体をしきりに心配している。
仔猫が高い木から足を
骨が折れていたら、大変だし。
特に痛いところはないけど、どこかケガをしているかもしれない。
どうやら、この
猫のお医者さんって、どんな感じなんだろう。
ちょっと楽しみではある。
お医者さんへ連れて行かれる途中で、たくさんの猫達を見かけた。
毛づくろいしたり、日向ぼっこしたり、お昼寝したり、
みんな、あちこちで思い思いに過ごしていて、実に
猫会議ってのは、数匹の猫達が一ヵ所に集まって座っていること。
猫会議は、人通りが少ない
猫は
多くの猫研究家によって、「猫会議は、何をしているのか?」は、
同じ
情報交換をしているのか。
お見合いをしているのか。
結婚式をしているのか。
ハーレムなのか。
特に理由はなく、仲良し同士で集まっているだけなのか。
夏~秋の夕方頃によく見られることから、みんなで
これらは全部、人間が勝手に考えた
猫が猫会議をする理由は、今も明らかになっていない。
人間にとって猫会議は、永遠の謎。
猫会議なので、人に参加権はない。
人が通りかかると、一斉にこっちを向いて「何見てんだよ」みたいな目で見られる。
猫会議を見かけたら、猫達を
愛猫家にとって、猫会議参加は夢である!
猫になった今なら、猫会議に参加出来るっ!
猫会議に近付こうとしたら、親猫達に止められる。
「シロちゃん、どこ行くニャ? もう、ひとりでどこにも行かせないニャ」
「お医者さんが、怖いのかニャー? 大丈夫ニャー、お医者さんは怖くないニャー」
「ミャ~……」
どうやらまだ、猫会議には参加させてもらえないらしい……残念。
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