第2話 生まれ変わったら仔猫でした
「気が付いたにゃ?」
「ミャ?」
「まったく、君は
目が覚めると、いきなり巨大なミケネコにお
どういうこと?
「ミャー」
声を出したつもりが、ぼくの口から出たのは、仔猫の鳴き声だった。
え? なんで?
「
目の前にいる巨大ミケネコも、ニャーニャーと鳴いている。
その鳴き声は、脳内で
例えるなら、耳から聞こえるのは英語だけど、英語の知識があるから、脳内で日本語に
「
いやいや、どうなってんの? これ。
っていうか、何? その
訳が分からなくて、混乱しながら、状況を
すぐ側には、緑色の葉が
これが、「イチモツの木」かぁ……。
確かに、大きくてご立派な巨……いや、
ミケネコの話によると、ぼくはこの木に登り、足を滑らせて落ちたらしい。
見たところ、ここは森の中にある小さな集落か、村といった感じ。
人の姿はなく、代わりに、何故か
良く分からないけど、幸せいっぱい猫いっぱい。
え? ってことは?
ここで初めて、自分の体を確認した。
ぼくの体は、真っ白な猫の毛で
ほっぺたを触ると、猫の長いヒゲが生えている。
頭の上には、三角の薄っぺらいネコミミがあった。
手を見れば、クリームパンのような真っ白ふわふわおててに、まんまる肉球がついていた。
人として生まれたからには、絶対にあるはずのない、ぼくの手のひらに肉球がっ!
思わず、顔を
ついでに、匂いも
これだよ! ぼくの求めていた幸せの肉球はこれだよっ!
絶対に叶わないと諦めていた、My肉球に感激した。
どうやら、猫の神様の言った通り、ぼくは猫に生まれ変わったらしい。
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