眠れ眠れ—— Lay your sleeping head my love1
—— 星の大河の流れる下。
夏草に覆われた廃墟の中にアンジュはいた。
ただ、アンジュだけは覚えている。彼の初めての領地。彼が初めて
その魂は彼が初めて愛したひと。
永遠の悔恨と懺悔。
それは、
あれから長い長い年月が過ぎ去った。
幾千幾万の魂を
ただ、どれだけの歳月が経ったとしても、彼の胸の奥の面影は消えはしない。
夜明けが近い。
夜の闇のどこかで
冷酷で端麗な彼の口元が思わず緩む。生き物全てが死神の、それも高位の死神の来訪に息を詰め平伏す中で、ただ一羽鴉の子だけが大きな声で鳴いている。
それでいい。彼は
ミルキーウェイ—— Milky Way。
命を生み出し
彼は胸の奥に問いかける。答えはしない追憶の面影に。
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