第六幕

 ……正直言ってとても驚いた。

 なぜかって? そりゃあもちろん、ラストの二人目がいたからだ。

 だからといって、「何ぃ!? ラストがもう一人!?」とか情けないことをクラムとユリバーの目の前で言うわけにはいかない。

 と、いうわけで、ちょっとかっこいいことを言ってみたってわけ。

 ……うん、後悔してる。

 「タダで済むとは思わないほうがいいよ」とかかっこいいことを言っておいて、こっちがボコボコにされてタダでは済まなくなってしまうとかいう絶対にあってはならないことにならないという確信がない。さっきも散々やられて、やっとのことで勝利に漕ぎ付けた、というところだ。そんな都合のいい奇跡が今回も起こるとは限らない。

 ……でも、クラムとユリバーが後ろにいて、僕を信じてくれている。そんな僕にできる事は……

 ……今、目の前にいるこいつをぶっ倒す事だ。こいつの他にウリエースのことも残っている。ラストだけに構っている訳にはいかない。とっとと片付けて、そっちの方もどうにかし なくてはならない。

 というわけで……


 「行くぞっ!」


  『フェレント』を発動し、僕はラストに向かって突っ込んでいった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ……ルーグスタの様子がおかしい。

 と、いうことだけはわかる。 だって何あれ!? なんなのあの獰猛な笑みは!? 十七年生きてきてあいつのそんな表情、1度も見たことないぞ!?

 ルーグスタが思い切り踏み込む 。

 って速っ、見えねぇ……

 ん? アイツが踏み込む瞬間、黒い粒子が舞わなかったか?

 ……やっぱり今のルーグスタからは何かラストの力を感じる。

 アイツもしかして、いつの間にラストを取り込んだか?

 ……いやいや、まさか。根拠のない妄想はやめよう。

 俺達はただ戦いを見ていることしかできなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今回は絶対に負ける訳にはいかない。

 今はそれだけが頭の中にあった。


 「ラスト! お前は倒す!」


 戦いのノウハウも手段もルールも今ではどうでもいい。とにかく攻撃を叩き込んでいく。中段、上段、振り下ろし、そして下段からの斬り上げ。ラストもそれをなんとか捌いていく。


 「ぬぬぬぬ!? なぜ…なぜお前はその力を持っているっ!?」


 その力? なんのことを言っているんだ?


 「ハッ!」


 一回転からの袈裟斬り。ラストはそれをギリギリで躱した。


 「チッ…すばしっこいやつめ……」


 これじゃキリがないぞ……サッサと勝負を付けたいって言うのに……


 〈ルーグスタ! 新しいフェーズが増えたぞ! 終斬剣ラストネルだ!〉


 終斬剣? それって……

 『ラスト』じゃねえか……

 いつから使えるようになったんだ?


 〈ついさっきだ! お前が……黒い霧を克服した瞬間!〉


 なんだって!? ということはつまりあの霧、言い換えればラストの力を取り込んだってことになるぞ!?

 さっきラストが言っていた「その力」ってそういうことだったのか……

 いや、その話は後だ! 早く終わらせる!


 「使えるものは使わせてもらうぞ!『フェーズチェンジ:終斬剣』!」


 ルミネオルから黒い粒子が噴き出し、ルミネオルを取り囲む。 ルミネオルを包んでいた粒子が四散すると、そこには禍々しい魔力を込めた剣があった。


 これがラストネルか……


 〈実は分身できるんだぞ! 『アルターエゴ』だ!〉


 おお、マジか。


 「よし、じゃあ早速、『アルターエゴ』!」


 『ルール』でラスネトルを浮かせ、そう唱える、すると、ラスネトルは扇状に分身を展開させた。


 「どうして……どうしてお前などが、俺様の力をおおっ!」


 ラストが何か言っている。まあいいか。


 「じゃあな。行け」


 僕はラスネトルを一気にラストに向かわせた。大量のラスネトルがラストに突き刺さる。


 「ぐ、ぐああああああああ!!!!」


 穴だらけになったラストが床に崩れ落ちる。ラストネルの分身が消え、ルミネオルに戻った。


 「なんだ? まだ死んでなかったのか」


 しぶといやつめ。ルミネオルでとどめを刺そうとしたところでラストは口を開いた。


 「ぐ、ぐ、ぐ…フッフッフッ……この俺様を倒したところで…この世が終わることに変わりはないのだ! もうじき全ての準備が完了する…お前達の絶望する顔が見えるぞ! ハーッハッハ」

 「死ね」


 ザンッ


 僕のルミネオルがラストの体を両断した。


 「はー、終わっ…た」


 いきなり僕の視界は闇に覆われた。


 …あれ? 僕、は?

 目を開けた時、僕は薄暗く、濁った水の中にいた。


 〈ごきげんよう……〉


 あ、魔法石だ。でも…なんか元気なくない? しかも、なんか暗いし……


 〈貴方はラストの力を取り込んだようです……〉


 うん、それは知ってる。ああ、それが君を蝕んでいるってこと?


 〈はい……その通りでございます〉


 そうか…悪いことをしたよ。

 ん? でも、確か今は昼のはず。どうして今会話できているんだ? 


 〈貴方はラストの力を使い、貴方の魔力の限界を超えた…それが返ってきたのです〉


 やっぱりそうか…ラストの力は強大だからね。でも、その大きな力だからこそ使いこなさなきゃいけない。


 〈やはりそれには貴方の魔力の『器』 を大きくしなければなりません〉


 器? 魔力量じゃなくて?


 〈はい。貴方は既に計り知れない量の魔力を秘めております。ですが、その魔力を貯めておく『器』がそれに対応していなければ上手く扱うことができないのです〉


 まあ、そうなるよね。じゃあ、どうすればいいの?


 〈貴方が魔法を扱えるようになったのは、魔法石を用いたからでしょう?〉


 うん。そうだったね。魔法石で魔力の器を作った……

 あ、と、言うことは…まさか!?


  〈はい。貴方の一部となった私の全てを魔力の器に変化させます。そうしたが最後、貴方と会うことはできなくなってしまうでしょう……〉


 そんな…嫌だよ!他に何か方法はないの!?


 〈残念ながらありません……ですが、私が器となることで貴方は更なる力を制御することができるようになります〉


 くっ…でも、みんなを守るためだ……


 〈最後に一つ、貴方が倒したラストは本物ではありません……まだ…本体は別の空間に……では、 失礼します……〉


 え、どう言うこと!? ちょっと待って!

 僕の疑問に答えることはなく、魔法石が強く光り輝く。その光は僕を飲み込んだ。 眩しすぎて目が開けられない…!




 「……タ、ルーグスタ!」

 「…ん…」


 目を開けると、クラムとユリバーが僕の顔を覗き込んでいた。


 「大丈夫か、ルーグスタ!!」

 「本当に、お前なんだな!?」


 なんか…前も同じような会話をしなかったっけ? まあ……その時も同じような状況だったけどね。


 「ああ、大丈夫。僕だよ」


 起き上がってからそう答える。


 「ああ、よかった……さっきのルーグスタ、おかしかったもん」

 「おかしかった?」


 別におかしなところなんてなかったと思うんだけど……


 「いや、あのルーグスタから、なんだ、あ、あれだ、黒い粒子が!」


 あー、あれか。


 「えーっと、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、あれはラストの力だ。僕があの黒霧…つまりラストの力を取り込んだことで使えるようになったらしい」

 「ええっ、ラスト!?」


 まあ、そういう反応になるよね。無理もない。


 「そう。だからそれを使いこなすために僕の中にいた魔法石が魔力の器の拡張をした……」


 もう、魔法石に会うことはできないんだ……

 と、俯いて拳を握り締めかけた時、僕の頭の中にさっきまで忘れていたことがいきなり浮上してきた。

 勢いよく顔を上げる。


 「ルーグスタ?」

 「しまった、早く行こう!」

 「どこへ?」


 どうしてあんなに大事なことをさっき聞いたばかりなのにもう忘れたんだ!? なんだか僕の記憶力が低下している気がする…もう歳なのかな……って、今はそんなことはどうでもいい!!


 「ラストだよ! あいつはまだ死んでなかった!」


 僕の言葉を聞いて、ユリバーとクラムが首を傾げる。


 「え、でもさっきルーグスタが……」

 「だから、あれは偽物なんだって! 本物はまた別のところにいる!」


 ユリバーとクラムの顔が驚愕に染まる。


 「マジかよ……でも、どこにいるんだ?」


 そう、そこが問題なんだ。魔法石さんは「別の空間にいる」と言っていたけど、その「別の空間」がどこなのか分からないんだ。詳しく聞こうとしたけれど、魔法石がそうさせてはくれなかった。

 あ、そういえば、ゲルタルス、レミの居場所はわかる?


 〈ええ。レミを見つけてからマーキングしておいたから場所はわかるよ〉


 じゃあ、そこに行くことはできるかい?


 〈もちろん。場所が分かればどこだって行けるからね〉


 よし、それならOKだ! 一旦レミと合流して、レミが無事なら一緒に作戦を立てよう。もしレミがラストと戦っていたら助太刀も必要だろうしね。


 「みんな、ひとまずレミのところへ行こう」

 「ああ、そうだな」

 「仲間が多ければそれだけで安心するからな! ……でも、どうやって行くんだ?」


 その質問を待っていたんだ。僕は得意げな顔をしながら意味ありげな笑い声を出す。


 「フフフ…僕には心強い仲間がいるんだ。さあ、ゲルタルス、頼むよ」

 〈わざわざ言わなくてもいいのに…わかったわ〉


 ゲルタルスが浮遊し、空間に切れ目を作る。


 「おお、マジか! つまり、さっきルーグスタがここに来られたのもそれのおかげなのか!」

 「ルーグスタ、そんなこともできるのか…」


 実際これをやってるのはゲルタルスであって僕ではないんだけどね…まあ、いいや。


 「さあ、行こう!」

 「「おお!」」

 僕達は切れ目に飛び込んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「くそっ」


 魔王ラストは部屋の机を拳で叩いた。


 「もう片方の分身もやられるとは…あのルーグスタという奴、どうやってか知らぬが勝手に俺様の力を使いおって……」


 画面を見ながらラストは忌々しそうにそう呟いた。椅子に深く座り直し、ふう、と一つ息を つくと、フフ、と笑った。


 「まあ、いい。ウリエースが解放された暁にはお前達も、お前の世界もおしまいだ。人間は滅 び、これからは俺様達の時代だ!」


 ラストが高々と宣言する。その隣にいる少女、セレミスもそれに首肯した。


 「その時はセレミス、お前も一緒だ。俺様と共に世界の王となろうではないか!」


 ラストは二人しかいないはずの薄暗い部屋へそう叫んだ。直後、彼は何かに気づいたように、


 「……チッ、なるほど、来たようだな。全く。奴らはいつも俺様の予想の斜め前を行く。お前だけでもどうにかできるだろう。俺様は準備に集中することにする。セレミス、準備はいいよな?」


 ラストの目線の先にはルーグスタ達がいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 空間の切れ目の先に見える景色は驚くものだった。 薄暗い部屋に沢山のスクリーンがあり、そこには本物と思われるラストと、見覚えのある人影が見えた。


 「え…レミ……?」


 どうしてこんなところに…しかも、なぜラストと一緒にいるんだ?

 レミの口が開かれる。レミの口から飛び出してきた言葉は僕達を驚愕させるのには十分すぎた。


 「私はセレミス。魔王ラスト様に忠誠を誓う者。ラスト様の計画の邪魔をするのなら、誰であろうとこの私が倒す」


 え? どういうこと……?


 「お…おい、レミ…そんな笑えない冗談はよせって……」

 「私はレミではないし、冗談を言ってもいない。あなた達を騙していたのは悪いと思っているけど、仕方がなかったことなのよ。あなた達にもう用はないから、お帰り願えないかしら?」


 クラムの言葉を遮ってレミがそう言う。

 そんな…それが本当なら、出会った時から、既に……

 目眩がする。ずっと僕達は騙されてきたってことなのか……?

 絶望する僕と同時に、納得する自分もいた。

 だから、ラストに僕の戦法が筒抜けだった、ってわけだね。これなら今までの話に説明がつく。


 「もし、帰らないと言うのならば、あなた達はここで死んでもらう」


 レミから黒い粒子が立ち上る。


 「俺様はやることがあるからな、今はおさらばさせていただくことにするよ!」

 「おい、待て!」


 クラムがラストを呼び止めようとする。けど、ラストは消えてしまった。 それよりも、僕はレミのことのみを考えていた。

 なるほど……最初からこいつは僕達を仲間だと思っていなかったってことだね。

それなら……


 「お前もぶっ倒すしかねぇってことだよな? あ?」


 僕の体からも黒い粒子が噴き出す。ルミネオルが自動的にラストネルになった。


 「ちょ、おい、ルーグスタ……」


 クラムが僕に心配そうに声をかける。


 「なんだ? だってこいつ、裏切り者だろ?裏切り者を許しておくわけにはいかないよな?」

 「そ、そうだけどよ……」

 「だけど、なんだ? 何か文句でもあるのか?もしかしてお前も裏切り者か?」


 僕の言葉でクラムは黙り込んだ。

 そう、それでいい。仲間だと信じている人に危害を与えるつもりはない。でも、裏切ったのなら話は別だ。


 「やっぱり、ルーグスタおかしいよ……」

 「おかしい? 僕が? ハハッ、まさか! 僕は僕だ。…さて、始めるか」


 僕はセレミスに向き直る。


 「行くぞみんな、『ルール』」


 剣達は…動こうとしない。

 おい、どういうことだ!?


 〈今の…ルーグスタの言うことを聞くわけにはいかないよ。今のあなたはあなたじゃない。何….嫌な予感がするの〉


 どうしてだよ!? みんなどうかしちゃったのかよ!?


 〈どうかしちゃったのは君なんじゃないの?〉

 〈自分をもう一度見直してみたほうがいいんじゃないの?〉

 〈確かに……今のルーグスタがおかしいのは明らかです〉

 〈このままでは元に戻れなくなってしまうぞ?〉

 〈一旦落ち着け。続きはそれからだ〉


 くそ…僕がどうにかするしかないのか……

 …まあ、いい。僕とラストネルだけでもどうにかなるだろう。


 「……行くぞ」


 僕がセレミスに斬りかかる。 ラストネルの刀身がセレミスを捉えようとした瞬間、セレミスの姿が消え、僕のラストネルは空を斬った。


 「はっ?」


 セレミスはいつのまにか少し離れたところにいる。

 瞬間移動?いや、それはあり得ない……

 僕はとあることを思い出した。

 なるほど…時間か。攻撃が当たる直前、セレミス以外の時間を止めて、その間に移動した、そんなところか。

 でも、時間を止めている間に攻撃をすることはできないのか?

 …僕の考えでは、時間を止められている間は止まっている対象に変化を与えることはできない。だから攻撃をしてもダメージを与えられない、という所だろう。そのどちらにしろ、それは 厄介だ……

 よし、それなら……


 「『アルターエゴ』!」


 ラストネルを増やし、数で攻める戦法だ。これならいけそうだ!

 僕とラストネルの激しい、それでいて正確な斬撃がセレミスを襲う。


 「うっ…くっ……」


 時間を止めて移動しても無駄だと悟ったのか、セレミスは普通に避けることを選択した。それでも避けられるはずがなく、セレミスの身体中に切り傷ができていく。 その隙をついて僕はセレミスに急接近した。


 「あっ……」


 もう時間を止めようにも間に合わないだろう。僕の勝ちだ!


 「貰ったああ!」


 セレミスの首にラストネルを振り下ろそうとした、その時、


 『もうやめろ!』


 「なっ……」


 いきなり僕の声が脳内に響き、僕はラストネルを取り落とした。ラストネルの分身も全て消え、ルミネオルに戻った。その隙にセレミスは僕から距離を取った。

 僕の中ではなお僕の声が響いていた。


 『これが君の望む強さか!? 君の正義はそんなものでいいのか!?』


 うるさい! 僕は僕のできることをするだけだ……


 『そんなことをしていて苦しくなるのは君だぞ!? もう…こんなのはやめよう。元のきみに戻ろう!』


 だめだ…元に戻ったら、せっかく手に入れた力が…器を広げてくれた、魔法石が……


 『君にはみんながいるじゃないか! みんなといたほうが、今の君より、何倍も強いはずさ!! 広がった器も、もっと鍛錬を積めば埋まるはずだよ!』


 で、でも…


 『さあ、みんなと一緒に!』


 ……わかったよ。仕方ないな。そうしよう。


 〈おお、ついにわかってくれたか!〉


 ああ。ごめんな、みんな。危うく自分を見失うところだった。


 〈よーし、じゃあ君の中のラストを追い出そう!〉


 え? どうやって?


 〈『アストラル•リリース』だよぉ!君の中にいる意識を持ったものを放出するんだ!〉


 ……よし、やってみよう。


 「『アストラル•リリース』!」


 僕の身体から黒い粒子が抜けていく。

 黒い粒子は人を象った。

 これは…ラスト……?


 〈いや、正確には違う。まあ、言ってしまえばお前とラストを足して2で割った感じだな〉


 そうなんだ。よーし……


 僕はルミネオルを拾い、ラストと僕が混ざったものと対峙した。


 「ハアッ!」


 僕がルミネオルを一閃する。人影は真っ二つになった後、粒子になって消えた。


 「…今の…何だったんだ? ルーグスタ、大丈夫か?」


 傷を負ったユリバーがおずおずと聞いてくる。

 クラムも僕を心配そうに見ている。今の間、僕を守ってくれていたんだ……

 僕はユリバーに向き直り、感謝の意も込めて微笑んだ。


 「大丈夫だよ。ありがとう。さあ、レミを助けよう!」


 クラムとユリバーが顔を輝かせて頷いた。

 ラストからレミを解放して、ラストとウリエースの思惑も止める。みんなと協力して、それを達成するんだ。

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