第5話 国宝級にかわいい美少女巨乳女子高生

 ちょっとどういうことかわからない。

 答えに困った俺は、女の子を見下ろして立ち尽くす。


 服の開いている部分からおっぱいの谷間が見えてエッチ。

 サイズはG……いやHはあるかも。とにかくバインバインだ。


 と、それよりも俺はあることに気付く。


「ちょ、ちょっとカメラで撮らないで」


 俺は咄嗟に女の子の額にあるカメラから顔を隠す。


 誰が見ているかわからないのだ。

 副業が会社に知られたらまずい。


「ん? ああ、カメラは切ってるから大丈夫」

「えっ? あ、そう」


 とりあえずホッとする。


「それで、わたしのVTuberを手伝うの? 手伝うでしょ? 手伝いなさい」


 すんごい高圧的。

 というか、さっきまでとしゃべりかた違くない?


「そ、そんなこと急に言われても俺、君のことなんにも知らないし……」

「わたしはアカツキ。VTuberのアカツキ。知ってるでしょ?」

「いや知らないけど」


 VTuberとか興味無いし。


「そこは知らなくても知ってるって言うの。マナーでしょ?」

「そうなの?」

「そうなの。まあいいけど。っと、それじゃあ自己紹介。わたしの名前は伊馬イマアカネ。高校1年生で年齢は16歳。頭に刻みつけなさい」

「は、はあ」

「あなたは?」

「お、俺はえっと、末松小太郎。平社員の33歳。頭に刻みつけなくてもいいです」


 なんで俺、17個も年下の女の子を相手におどおどしてるんだろう?

 というか伊馬って名字、どっかで聞いたことあるような……。


「33歳? 思ったよりおっさんだね」

「悪かったね」

「年齢より若く見えるってこと。褒めてるんだけど?」

「そ、そう」


 じゃあ喜んでおくか。


「それじゃあコタロー」

「コ、コタロー」


 いきなり名前を呼び捨て。

 けれどおっぱいの大きい若い女の子に名前を呼び捨てにされるのは悪くないかも。


「明日からね」

「えっ? 明日からって?」

「明日もダンジョンに潜るから、コタローも来るの」

「い、いや俺、まだ君を手伝うとは言ってないんだけど……」


 そう俺が言うと、アカネはおもむろにサングラスとマスクを取り去る。


「!」


 か、かわいい。


 素顔を晒したアカネは眩しいほどにかわいかった。

 強気そうな大きな目はなんだかツンデレって感じでかわいい。


 おっぱいが大きくてかわいい若い女の子。

 これはもう国宝ですよ。国宝に指定するべき偉大な存在ですよ。うん。


「こんなにかわいい女子高生が頼んでるのに断るの? 本当に?」

「手伝わせてください」


 本能に従って俺は頭を下げて答えていた。


「じゃあ決まりね。安心して。ちゃんと報酬は払うから」

「あ、うん」


 それはありがたい。


 1回の配信で5千円くらいもらえたら嬉しいけど。


「じゃあ1回の配信で5万ね」

「ご、5万っ! え、円でっ?」

「当たり前」


 1回の配信で5万円って、16歳の女の子がそんなに払えるのか?

 VTuberってそんなに儲かるのかな?


「少ない? じゃあもうちょっと多く払ってもいいけど?」

「い、いや、十分だよ。これで大丈夫」


 さすがに16歳の女の子からこれ以上もらうわけにはいかない。

 5万円でも多いくらいだ。


「おっけー。それじゃあ明日からよろしくね。あ、大事なこと言うの忘れてた」

「えっ? 大事なことって?」

「お礼。ありがとうございました。コタローのおかげで助かったよ。本当に感謝してる」

「う、うん」


 満面の笑みでお礼を言われて俺の胸は高鳴る。


 こんなにかわいくておっぱいが大きい若い女の子に笑顔で感謝をされるならば、助けた甲斐があったというものだ。


「命を助けてもらったんだし、言葉だけじゃ足りないよね。なんかしてほしいことある? なんでもしてあげるよ」


 おっぱい揉ませてください。


 などと言えるわけがない。


「い、いやいいよ。別に」

「ふーん……」


 艶めかしい目でアカネは俺を見上げる。


「わたしのおっぱい見てたでしょ?」

「み、見てないし!」


 俺は慌ててアカネの胸元から視線を逸らす。


「わたしのおっぱい触りたいんだ?」

「触りたいです。い、いや嘘! そんなことないから!」


 だまれ本能。勝手にしゃべるな。


「おっぱい好きなの?」

「大好きです。馬鹿!」


 俺は自分の頬をぶつ。


「コタローって正直だね。じゃあちょっとだけ」

「えっ? うおお!?]


 俺の腕を掴んで引き下げたアカネが自分の胸へと押し当てる。


 マイネームイズコタロースエマツ。

 アイムファインサンキュー。オッパイダイスキ。


 瞬間、俺の脳はバグった。


「ふふ、コタロー顔まっかじゃん。かわいい」

「か、かわいいっ?」


 ひとまわり以上も年下の女の子にかわいいと言われて俺の心は高揚している。おっきくて柔らかい胸の感触を肘に感じているのも相まって、俺の身体は熱く昂ってしまっていた。


「コタローってもしかして童貞?」

「えっ? それはあのその……」

「その反応は童貞だね」


 童貞です。


 沈黙がそれを肯定した。


「顔はそんなに悪くないと思うけど?」

「ふ、普通だから!」


 たぶん。フツメンであってほしい。


「わたしは好きだけど、コタローの顔」

「お、おじさんをからかわないで!」

「からかってないし」

「あうー」


 淫行条例どんとこい。

 いやいやだめだめ捕まっちゃうから。会社もクビになっちゃうから。


「そ、そろそろ帰らないとー」


 俺は必死に本能に抗い、理性から声を絞り出す。


「ん? うん。そうだね。あんまり遅くなるとパパが心配するし」


 柔らかい感触が肘から離れ、安心したような名残惜しいような複雑な感情が俺の心へ渦巻いた。


「じゃあ電話番号交換しよ。明日また連絡するから」

「あ、うん」


 アカネと電話番号を交換する。


 おっぱいの大きい若くてかわいい女の子の連絡先。

 おじさんには重要文化財ですよ。


 けど、安請け合いしちゃったかな。

 しかしおっぱいの大きい若くてかわいい女の子には逆らえない。これはもう運命なのだと、俺は受け入れることにした。


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