思惑ーおもわくー
だからこそじゃ。婆様達がいくら早々と渦切を、この世での繁栄と世間へ影響力を考え我が一族の未来を閉じようとしたとしても。
ワシは受け入れられまい。
ワシの心じゃ…。世間より、世界より…。
婆様達が作ってきたこの一族のほうが大切だったんじゃけ…。
それをわからず、わかろうともせぬ成り代わり共の、嫌。変わり果て共の片割れが粋がっておる。息巻いておる。
降りてきた、降りてきた。
この渦切を出ようとしているようじゃけの。
止めはせぬ。
じゃがの、ソハヤ渦羽織は置いて行ってもらわんといけんの。
真価を発揮するには、進化を促すには、心身共に有らねばならんからの。
「こんな月夜に、ソハヤ羽織って何処に行くつもりじゃけ…。片割れよ。」
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