飾屋ーかざりやー
そろそろ私の代も終わらせなくては。
攝には多少早い受け継ぎになるだろうが、あの年で1領羽織を織り上げて見せた実力は流石私の息子だと、私以上だとこの丹波は思うのである。元同僚、着飾の所にも訪ねたが浮絹の情報は得られなかった。
「まぁ待てよ、丹波。早まるもんじゃないよ。いくら纏言衆に入っていたお前だとしても八咫鴉の敷居を再度
元
「私等の師であり三羽鴉にも匹敵する立場にあった
わかったよ丹波。浮絹に関しては骨を折ってやろうじゃないか。だが現状に甘んじて待つだけというのはやめることだよ。弱気なのは昔からお前の悪い癖だ。
そう言って手をひらりひらりと履けるように仰いだのを見て、私は
はぁ…、昔からあの人やっぱり苦手だなぁ…。でもそうこう言ってられないかなぁ…。
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