第27話 異常者?
皇帝から送られてきてた事前情報には攻略可能なのは二人だと思われる的なことと、その二人の情報、あとヒロインの情報も載っていた。攻略可能なのは第二皇子のアークラウド・フェル・ルーベルトと侯爵家嫡男のアーレス・ファル・グレーベルトで、主人公はフィーア・クリスティーナというらしい。
って顔写真くらいつけてよ!誰かわからないから!
そんなことを思いながら1−1教室へと向かう。どうせそこにみんな揃ってるだろうし私達がこれから学ぶ場所だ。
〜帝都中央学院・1−1教室〜
とくに何かするわけでもなくスライド式の扉を開け中に入り、席は自由らしいので後方廊下側の4席を確保した。
無いだろうけど盗聴とかあると面倒くさいから魔力を360度のソナーのように使い軽く調べてみた。
「え?」
「ん?どうしたの?」
リアに聞かれたので違和感を整理しようとしながら答える。
「魔力持ちがいる、でもこれ...ん???どういう状況なのかしら...?」
なにこれ...?封印とはちょっと違う気がするし付与とかとも違いそうだし...
「え?どの子?」
「前から2列目窓際の子」
場所を教えたらリアも目に魔力を集めて、サーモグラフィーみたいに見える方法でその子を見ては驚いていた。
「え...?どうなってるの」
だよねぇ...魔力持ちは帝国にはほとんどいないはずなのに...しかも私の総量の5分の1くらいもあるのは完全に異常よ。
さらにはなんかよくわからない力で抑えつけられてる?のかな、でも完全にじゃなくて一部抑えきれてないし少し溢れだしてるし...とにかくおかしい。
あ、先生が入ってきた。後ろの二人にも伝えたかったけど後回しかな。
先生は教卓の前に立つなり自己紹介を始める。
「御子息御令嬢そして子爵様にその他お付きの方々、始めまして。私はストーク・クェル・フェレスと申します。以後6年間担任を担当するものとしてよろしくお願いします」
先生は人族高身長イケオジの長髪といった容姿でスーツを着てて、綺麗にお辞儀をした。
そのあとは順番に全員が簡単な自己紹介をして明日の予定を伝えられたあと解散となった。
「なんかもういくつかグループができてるわね」
教室は先生が退室したあと話しかける人、話しかけられる人、静観している人に分かれている。
「そうね、派閥がもう形成されつつあるのかしら?」
「そうじゃないかな?皇族や公爵家を中心に集まってる人が多いし」
話しかけられる人たちはやはり皇太子やらその婚約者やらがやっぱり多い。それ以外にも数人で雑談している人もいるけど少ないね。
「俺らはどこかの派閥に入ったりするか?」
リアムが聞いてくる。家は皇族派だけど自分たちから関わろうとは思ってない。必要なら向こうから接触してくるだろうし、研究とかもあるからね。...あと領の仕事も。
「いや?自分たちから入りに行こうとは思ってないわ」
そう答える。皇帝には協力を頼まれてるけどまだどう動くか決まってないし。入学前の3ヶ月間は勉強に領の整備にと大忙しでロクに決められなかったからね...
そう思っていたら、突然後ろから声をかけられた。
「おや、それは残念だな」
!?、突然後ろから話しかけないでよ!魔法構え掛けたじゃないの!
「お久しぶりでございます。皇太子殿下」
顔に出ないように笑顔で冷静に対応する。
この人魔力探知に引っかからなかったから魔力持ってないわね。魔力を持ってない人でもわかるの作らないと...
「子爵の叙爵のパーティー以来だな、頼りにさせてもらうぞ?」
「恐れ多いことでございます」
何を頼りにしてくるのやら...
「して、君たちはこの学園では中立でいくのか?それともどこかの派閥へ入るのか?」
そうきたかーそれをこれから決めようと思ってたんですがねぇ?どうしましょうか。まぁ無難に、
「すみません。未だ決めかねておりまして」
「そうか、私はこのとおり派閥を作ることになるだろうからその気になったら連絡してくれ」
殿下は少し離れた1団を軽く目線を送りながら言った。
あのあたりの人たちね。なるほど
「ええ、わかりましたわ」
殿下はそう言うと紙を1枚しれっと渡してお付きの人とともにそのまま教室を去っていった。...いやこれ2枚ね
この2枚の紙は個人用亜空間倉庫にバレないように仕舞っておく。
「どうする?」
リアムが聞いてくる。まー目線も集めちゃったし私達も教室から出たほうがいいかな?ここにいる意味も無さそうだしね。
気になることといえば主人公が一人でいることくらい?席も立たずに何をしてるんだろう?...考えても無駄ね、監視をつけて去りましょ。
あと前の方の御令嬢たちが数人、なんで私を睨むの?
◇◇◇◇◇
遅くなりましたすみません。
空けている間にもPVやブクマ、☆や♡が増えていてびっくり!?
ありがとうございます!
投稿ペースはこれからもどしていこうと思っているのでこれからもよろしくお願いします。
補足
ルミナの魔力総量は普通の人間(シーロンⅡ基準)の数万倍の容量があります。しかも天空城アクエリアスのコアと接続していて(てかほぼ一心同体?)そこからも引き出せるので無限みたいなものですね。
大雑把に数字で言えば↓
シーロンⅡ(転移後初期惑星)の成人人類の魔力総量
約、50〜5,000,000
ルーベルト銀河帝国の成人者の魔力総量
約、0〜1,000,000(種の差と個人の差によって異なるものの少ない又は持っていない人が多い)
ルミナ(真祖吸血鬼)の現在の魔力総量
約、2,250,000,000+∞(増加中。また、∞はコアのこと)
フィーア(人類種)の現在の魔力総量
約、5,400,000(内訳、54,000+ロック中5,346,000)
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