第8話 探査完了と組織

〜天空城・アクエリアス城ルミナ自室・昼頃〜


ヒビキの起動から半年ほど経ち、ある程度の惑星探査と調査、立体地図作成が完了した。衛生を10機も飛ばしたからか結構早かったわね。だとしても...


「まさかこの惑星地球の4倍くらいの大きさがあるとはねぇ」

「だな」


そう、この惑星地球の約4倍くらいの大きさがあるのだ。大きすぎない?しかも重力はそのままってなんでよほんとに、余計意味がわからないわ

ルミナの自室に集まった3人、ルミナとリアムとヒビキは惑星の地図を作るという目標を達成したため次の目標を考えている最中なのだ。

なんで他の人はいないのかって?それは、リアとルリはリアの部屋で女子会・レオンとレオは地下訓練施設で防衛部隊と鍛錬しててノアはそれに巻き込まれたかららしい。


「で、まとめるとこの惑星は大陸が6つでその中の国がそれぞれ3国・12国・2国・2国・2国・1国で島国が1国か」

「そうねぇ、どうしましょうか、接触できそうな国はある?」

「現地情報が無いから何も言えん、ただ戦争中そうなのが11国あるからそこは避けるか」


リアムがそう言うと立体惑星地図の戦争中と思われる国家が赤色に染まった。


「結構多いわねぇー、じゃこの大陸の国に接触しましょうか」


ルミナは一つの大陸を指差した。その大陸は3国ある大陸で2国が東西に広大な領土を確保しており、南は深い森林、北はあと1国が存在していた。北の国は戦争中表示だったがこの大陸では無さそうなので大丈夫だろう。


「そこか...俺らが転移してきた島から渡ってるやつがいたがいいのか?」

「んー大丈夫じゃない?心配なら先に組織でも名乗って書状出してみる?」


個人より組織を名乗ったほうが対応が大きくなるだろうという予想だ。それに向こうには渡った人達と自分たちが同じ世界から来たと証明するものはないし出会わなければ大丈夫かな?


「それもありか、言語は大丈夫なのか?」

「あの大陸の言語解析はまだ終わってないからそれが終わったあとになるかな?」


そう、異世界転移の定番じゃ存在しない言語の壁がある。だからはじめの方に飛ばした偵察機を再改造していろんな地域に派遣し、その地域の言語や宗教やらの細かい情報を集めていたのよね。


「ヒビキ、解析はどのくらい終わってるかしら?」

「はい、マスター。86%は完了しており人族の国にはほぼ対応可能です。しかし大樹海と呼ばれる広大な森林地帯に住むいくつかの種族の解析が終わっておりません」


結構終わってるのね、ならいいかな?

リアムを見ると進めるかみたいな目を向けてくる。


「なら東西の王国と帝国に書状を出しちゃいましょう」

「内容はどうする?」

「そうねぇ、まずこっちの自己紹介と日時指定して直接出向く旨は伝えないとね」

「だな、あとは国のトップと話したい旨もいるんじゃないか?」

「そうね、それも付け足しましょう」

「あとはーーー」


〜天空城・アクエリアス城ルミナ自室・1時間後〜


あれから1時間してようやく書状が完成した。あれやこれやいるいらないを話していたら結構時間たったわね..

あ、組織の名前は「アクアス」になったわよ。


「ようやくできたな」

「えぇ、そうね」


二人とも少し疲れた様子で完成した書状を見た。

あとはこれをもう一つ作って送りに行くだけだ。


「あ、どうやって送るつもりだ?」

「え?戦闘機にでも載せて爆弾みたいに落とせばいいんじゃないの?」

「あーたしかにそれでいいか、それ用の箱の用意は頼んだぞ」

「はーい」


戦闘機は少し前に改造済みのものがあるからそれを使うとして、書状を入れて落とす箱?筒?は無いから作らないとね。


「そういえばだが侵略はしないのか?高天原の資源生産能力は微妙だって前に言ってただろ?」

「そうね、でもまぁ今と所するつもりはないわ。高天原だけだと微妙だから資源確保に侵略はありなんだけど統治がうまく行くかわからないのよね」


そう、この半年色々と試して判明したことだが高天原の資源生成は質はともかく量がそこまで多くないのだ。しかも5種類の資源ずつしか生成できないため時間もかかる。そのため地上・地下・海中・海底資源の採掘をそのうち始めようと考えている。しかしながら統治などやったこともないので何をしたらいいのかよくわからないのだ。


「それもそうか、なら侵略は保留か」

「そうね、侵略するなら相手の頭を握りたいし」

「まぁもともとある支配の上を握れれば楽そうだしな」


支配体制変えるのは面倒だからね、支配体制は変えずに今あるトップの上に君臨すれば自分たちは直接統治しなくていいからできそうではあるのよね。まぁどうやって国のトップの上に立つんだって話だけど。内乱でも起こってたら楽に介入できそうなんだけどそう都合良くはいかないよね。


「とりあえず準備して書状は送りましょう、出向く日時は王国が1ヶ月後、帝国が2ヶ月後に設定したからそれまで情報収集でもしておく?」

「情報は大事だからなぁ、そのほうがいいだろ、手段は知らんが。書状送るときは言ってくれ、戦闘機飛ばすから」

「おーけー。終わったらあの倉庫にあった大量の設計図やら資料を読んでみるわ」


つい先日、秘密倉庫に保管されていた大量の資料やら設計図を発見したのだ。ぱっと見た感じ純科学の資料だっから結構楽しみだ。


「あーあれか...1ヶ月で読みきれるのか?」


ちなみに総量は東京都埋まるくらいはある。多すぎるでしょほんとに。読み終わるのいつになるんだろう。


「無理に決まってるじゃない、時間があるときに少しでも読み進めないとね」

「そうか、頑張れよ」


俺は諦めたみたいに言うんじゃない。ヒビキにも協力して貰うんだしリアムも一緒にやるのよ。一人だとモチベが持たなそうだし。...一人と一機かしら?


◇◇◇◇◇

書きだめが無くなったので今後は不定期更新となります。最低月1話は更新する!


23,6,21変更

組織名 アクエリアス→アクアス

出向く日時 1ヶ月後→王国が1ヶ月後、帝国が2ヶ月後

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る