第6話 偵察飛行とAI?


〜天空城・城作戦会議室・昼頃〜


次の日の昼に初回偵察飛行の作戦会議をすることになって今作戦会議室にいる。まぁやることといってもリアム達が立てた作戦の共有と確認するくらいだけど。


「じゃ、第一回偵察計画を説明するぞ。まずルーが改造してくれた偵察機を無人の遠隔操作で飛ばし、西方向に真っ直ぐ飛ばし続ける、島はとりあえずスルーして大陸を探すってのが概要だ」


リアムが画面にほぼ真っ白な地図を出した。

うん、ほぼ真っ白、ちょっと書いてあるところもアクエリアスから見える範囲だけ。


「この通り今俺達には情報が全くと言っていいほど無い、だからまず大陸とか島とか見つけても降りずに地形把握を最優先で行動しようと思うがどうだ?」


その意見は賛成だ、まず地図を作りたい。むやみに現地民と接触しても面倒事になる気がするし。


「いいんじゃない?現地民と交流して地図貰いに行っても正確じゃなかったり時間かかったりしそうだしね」


「そうね、現地民との交流はそれなりに情報が揃ってからにしましょう、そのほうが安全そうだし」


ルーリーが続くように発言した。

情報が無いよりあったほうが安全そうだもんな。


「そうですね、最低限言葉が通じるかくらいは調べないと困りそうですし」


レオンが少し心配そうに言った。

んー通じそうな気がするけど(お約束的に)まぁ調べないとわからないことだらけね、今回の計画は無人だけど次回は有人にしましょうかしら?


「じゃ、そういうことで、計画を承認する。現地民との交流はある程度情報が揃ってからで、地形把握優先ね、よろしく頼むわ」


こうして、アクエリアス初の作戦は承認され実行にうつされることになった。


〜天空城・飛行場管制塔・早朝2日後〜


「天候、滑走路、偵察機ともに良好。試作型偵察機R-1発進...離陸、オールグリーン。よし、順調だな」


リアムがいくつかの画面を見つつそう言い、R-1を発進させた。

あ、R-シリーズはルミナ作の試作型って言う意味。


「ふぅ、無事に離陸してくれてよかった」

「だな、これで探索偵察が進められる」


偵察機から送られてくるデータを見ながら私とリアムは次どうするかを考え始めていた。


〜天空城・城中央管理室・夕方〜


「ああああああああああなんでそうなるうぅぅぅ、はぁぁ」

「やっぱりそう簡単にはいきませんよ、でもルーちゃんはよく頑張ってます」


リアがなぐさめてくれた。それは嬉しいんだけど今やってるAI作成が難しくて終わらないんだよ...アクエリアスの運営を楽にするためには必要だと思ってるからさっさと作りたいんだけどこれがなかなか形になってくれない。

ボディの設計はなんか倉庫にあったからあとは中身ソフトなんだけどこれがとんでもなく難航している。エラーは出るわ動かないわバグるわ維持しきれないわでもう疲れた。

ちなみにPCは構造知ってたから作った、作成と調整で計3時間くらいで作れた。


「ここまでやってうまく行かないなら気分転換に先にボディ作っちゃってからのほうがいいんじゃない?」

「そうだね...いつまでやっても終わる気がしないからそっち先にやりましょ、こっちよりは簡単でしょ」


中身は先が見えないからボディさっさと作り上げてからにしよう、うん。そのほうが気分転換にもなっていいかも。

じゃ、そうと決まれば準備して始めよう。


「その前に夕飯だけどね」

「あ...はい」


リアが笑ってそういった、目は笑ってないけど。圧!圧を感じる!ま、まぁ最近碌にご飯ちゃんとゆっくり食べてないせいだと思うけど。


〜天空城・城工房・夜〜


久々に夕飯をちゃんと食べ、早速ボディの作成に取り掛かる。


「よし!できた〜!」


数時間ほどでとりあえず完成まで持っていけた。8割方設計図通りにできたが2割ほど作ってる途中で修正が必要になってしまった。設計図が甘かったか...?アクエリアスの倉庫に何故かあったもののうちの一つだし何があっても不思議じゃなさそう。起動実験してみるか、回路が問題ないか全体での確認はまだだったし。


「えーっと、口の中に指入れて、エネルギーと魔力流してと......回路異常なし、各機器接続確認、コア安定化、オールグリーン、起動実験成功、よし、エネルギー魔力量増加開始...グリーン...〜しばらく経過〜...イエロー、増加停止...ん?魔力だけならまだ入りそう、続ける...?んーーーやるだけやってみるか!」


コアに高天原の小型複製接続可能版を組み込んであるから高天原に接続することもできる、エネルギーより魔力が多く入るのはそれがあるかなかな?今は繋げてないけど。

......いつまで入るんだろこれ


〜天空城・城工房・朝〜


「んぅ?」


工房で寝ちゃったのかな?記憶が工房で魔力入れてるところでとぎれてる。...からだがめっちゃダルい、全身の感覚が鈍い、自分の部屋戻れるかな。


「おはようございます、マスターお母様

「おはよう...ねる」

「了解しました。お部屋までお運びします」


んー誰ぇ?眷属の誰か?......ボディが勝手に動いて...る...?...あとにしよう...ダルさが勝つ...休ま..な....い......と...

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