第4話 第一回会議
〜天空城・アクエリアス城会議室・1週間後〜
正博「じゃ、会議始めるわよ」
李歩夢「...えっとその口調は?」
会議が始まった直後に李歩夢が困惑したように尋ねてきた。
正博「頑張って変えてるの」
瑠璃「私が指導したわよ!」
亜香里「私も手伝いました」
2人が少し自慢げに言っていた。口調は瑠璃と亜香里にこの1週間、空いた時間で練習されられていたものだ、二人によると「女の子になったのだから少しは口調も女の子らしく!」とのことだ、だから変えてみたのだがまだ慣れない、この考えてるときも口調変えるべきなのか?
李歩夢「ああ...なるほど」
俺の苦労を予想できたのか李歩夢が『ドンマイ、頑張れ』といったことを目線で伝えてきた。くそっ、道連れにしてやりたい。
桜「次の話題へゴー」
桜が真顔で言った。この話が終わったからやっと今回の本題に行けるわ
正博「そうね、次の議題だけど、みんなそれぞれに偽名を考えましょう」
そう言うと、李歩夢と瑠璃、亜香里はそれぞれ納得したみたいだけど紅と刀也はなぜ?といった様子だ、桜はよくわからん。
紅「なんでだ?」
正博「切り替えだったり異世界の定番なら名前は日本よりアメリカ寄りのところがおおいと思ってね、それなら今のより偽名のほうが目立ちにくいかなってね」
異世界の名前は日本っぽい場所以外大体アメリカみたいな名前が多いという定番だ、平民は苗字がないパターンもあるかもだがまぁそれは確認してみないとわからない。
紅「それもそうか」
李歩夢「まぁ異世界の定番ならそうだな、あったほうがいいか、名前で違和感持たれても面倒だし他の同郷から見つかりにくくなるだろうしな」
刀也「そこまで言うならそうしましょうか」
よし、紅と刀也の同意も得られたところでさっそく考えようと思ったのだけれど、
瑠璃「あの、偽名付けるのは賛成なんだけどさ、そもそも言語が通じるかわからなくない?」
正博・李歩夢・紅「「「あ」」」
そう言えばそうだ言葉が通じるか通じないかわからない、定番なら通じる気がするが通じないこともあるからわからんな。
亜香里「言われてみれば言語が通じる保証は無いですね...」
桜「現地で試すしかない?」
刀也「通じなかった場合色々と面倒ですよ」
3人が不安だと言うが試しみないとこれはわからんな。
李歩夢「通じる通じないは試してみないとわからなさそうだし一旦棚上げでいいんじゃないか?」
瑠璃「そうね、その議題で考えるとしたらどっちの場合はどう対応するかくらいだし偽名の方先やりましょ」
亜香里「そうですね、この議題は棚上げで今は偽名考えましょう」
まぁ、これは、今考えても結論は出なさそうなので棚上げにして元の議題に戻そう。
桜「偽名、考えると言ってもらどんなふうに?」
正博「とりあえず〜・〜・〜みたいな構成でいいんじゃないかしら?」
李歩夢「まあそれでいいんじゃね?」
瑠璃「それでいいわよ」
刀也「んーまぁ特に案もないのでそれで」
亜香里「それで良さそうですね」
桜「りょーかい」
紅「わかったぞ!」
特に否定の声も出なかったのでこの構成で作ることになった。相談しつつ30分ほどでみんな偽名ができたので改めて名乗ることにした。
正博「じゃあまず私ね、ルミナ・エコー・ショールよ」
正博→ルミナ
李歩夢「リアム・エコー・サンチェスだ」
李歩夢→リアム
瑠璃「ルーリー・エコー・レッドブリッジよ」
瑠璃→ルーリー
亜香里「リア・エコー・カーマインです」
亜香里→リア
刀也「レオン・アルバート・ジェットです」
刀也→レオン
桜「ノア・フィンレ・ブロッサム」
桜→ノア
紅「レオ・マグナス・スカーレットだ!」
紅→レオ
よし、今回の会議の第一目標は達成したな、次だ。
ルミナ「よし、偽名も決まったところで次の議題に行くわよ、次は今後の方針を決めましょう」
リアム「今後の方針か、とりあえずやらないとなのは周辺探査だよな」
リアムがまず案を提示した、周辺探査はたしかに急務だな。
レオン「それも必要ですがまず装備品を整えるのがいいのでは?」
次にレオンが別の案を提案した、装備品かたしかに自分たちの強化も必要だな、何が起こるかわからないなら尚更。
ルーリー「私は装備品の方に賛成、まず守りを固めないとね」
リア「私も同じくです」
ルーリーとリアがレオンの案に賛成していく、どうしようかねぇ
レオ「俺は周辺探査したいぞ?場所もわからないんじゃ動けないしな」
レオがそう言ってリアムの案に賛成したな、どっち優先にしようこれ...両立できるか?
桜「元の世界に変える方法を探さないの?」
桜の言葉にみんな一気に静かになった。探したいところだがヒントも何もないし地盤固めを先にやったほうがいいだろうと私は思う。
ルミナ「それは最終目標ね、まずは地盤固めをしましょう」
???「すみません、私から提案してもよろしいでしょうか?」
そう言ったのはこの場にいたメイド達の上位個体の一人、序列一位のシャーロットだった。あ、あと上位個体はみんなゴーレムとかメカではない生命体だ、まぁ吸血鬼だったりその他の種族もいるが...吸血鬼族の者は俺...私の眷属らしい。
ルミナ「ええ、いいわよ」
この一週間で上位個体の子たちはそれなりに自分の意見を持っていてそれを伝えようとすることは確認済みだ。偶に自分では思いつかない意見も出してくれるので助かっている。
シャーロット「ありがとう御座います。では提案です、2つの意見も大事ですが、この天空城の強化も必要かと」
この天空城...?........あ、別にここ作り変えたって増設したって別にいいんだ?
ルミナ「え?...あぁ、そうね、色々と増やしていったりしたほうがいいかもね、でも素材が足りなくなりそうじゃない?」
聞いた直後は困惑したが直ぐ理解できた、だが強化するにしても素材が足りないから探査優先だと思うのだけど...
シャーロット「素材ならば高天原によって生成可能ですので実質無限と言ってよいでしょう」
レオン「...マジですか」
わーお、マジかそれ結構やばいこと言ってるなそれ、みんなも驚愕か理解不能って感じだな。私もそうだ。あ、桜も動揺してる、珍しいな。素材無制限なら相当色々とできるぞ、それこそ暫く引き篭もって装備と天空城強化に時間掛けまくりたいくらいに。でも研究もしたいからどうしよう。
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