第3話 天空城アクエリアス


〜天空城・城の外側・夕方頃〜


李歩夢・正博「「なんとかなったな」」

亜香里「怖かった...」

刀也「揺れすぎですよ...」

瑠璃「ヒヤヒヤしたわよ」

紅「...気持ち悪い...うっ」

桜「...想定以上...辛い」


2名グロッキーだが無事着いたんだしとりあえずよしだな。

あれ天空城のシステムってどんくらい稼動状態なんだっけ...ステータス画面で確認できた筈...


正博「やばっ」

李歩夢「どうした」

正博「天空城のシステム殆ど起動してねぇ」

李歩夢「おい」


李歩夢が少し怒った様子で言った。すまん、遠隔操作できるとは知らんかったんだ。


正博「今起動させ始めてるよ、完全起動まで30分ってとこか」

李歩夢「はぁ、まぁすぐ気づけてよかったか」

正博「だな...っ!?あががっっっ」

李歩夢「おい!?」


急に酷い頭痛がしたと思ったらこの天空城関連の大量の記憶を植え付けられ、流石に処理しきれずに俺は気絶した。


正博「ううっ...」

亜香里「起きた?大丈夫?」

正博「...あかり?」

李歩夢「起きたか、無事か?」

桜「生きてる?」

瑠璃「大丈夫なの?」

刀也「やめてくださいよ?こんなところで急死とか」


意識が現実に戻ってくると、亜香里が真上にいた...膝枕かな?そうだな、頭の裏に柔らかい感触があるし。


正博「...流石に死なんよ、今さっき?大量の記憶を植え付けられた、それの処理が追いつかなかったんだろ」

李歩夢「そうか、内容は?あとお前が気絶してから5分10分くらいだぞ」

正博「あんま経ってなかったんだな、内容はこの天空城関連だ、扱い方とか諸々、おかげでこの天空城について理解できた」


亜香里に膝枕されたまま李歩夢の問に答えて、もう少しこのままいようかとも思ったがやめ、体を起こして天空城の管理画面(ステータス画面とは別物)を立ち上げ、操作を始めた。


刀也「それは?」

正博「天空城の管理画面」

瑠璃「何をしてるの?」

正博「細かいシステム設定と移動手段の用意、ほら来た」


そう言った直後、円盤状の物体が浮遊しながらこちらに向かってきていた。


瑠璃「なにこれ!?」

正博「城内部の移動手段らしい」

李歩夢「へー面白いな」

亜香里「大丈夫なの...?」


亜香里や刀也たちが心配そうに円盤を見ている。


正博「さぁ?大丈夫じゃないか?」

刀也「その根拠はどこですか根拠は」

正博「ないな!まぁ実際は管理画面に解説が載ってるからそれかな」

桜「急に落ちない?」

正博「説明ばっと読んだ感じエネルギー供給が絶たれない限り行動可能っぽいぞ」

李歩夢「へー」

紅「んー相当硬そうだな」

正博「強度は知らんがそれなりに硬いんじゃないか?、てかみんなはよ乗れ、移動するぞ」


みんなが円盤に乗ったら目的地を会議室と入力して移動を開始した。到着後、とりあえず適当な椅子に座って簡単な会議を待ち時間の間にすることになった。


刀也「では会議やりましょうか、議題ある人いますか?」

桜「このお城の構造と部屋割りが知りたい」

刀也「ではまずそれで」

正博「了解、じゃ中央のホログラム見てくれ」


俺は会議室の中央にホログラムを表示して城全体の構造を見せた。そしてどこがどんな部屋だと説明をしていく。詳しく書くと面倒だし長いので簡単にまとめると、この城の中にある設備は、エントランス・大広間・広間・応接室複数・客間複数・個室複数・調理場・円盤移動用通路・通常移動用通路・コントロールルーム・サブコントロールルーム・無限エネルギー発生装置・結界展開装置・工房・小型倉庫・対空兵器だ。


正博「ま、こんなところだ。個室は好きに選んでくれ」

桜「わかった」

瑠璃「はーい」


みんなが個室の場所を好きに選んでいき、全員決まったところで天空城が完全起動状態となった。


正博「んで、なんだが、いくつかの施設は名前を付けたいと思う、あと天空城自体にも」

李歩夢「そっちのほうがわかりやすいか」

正博「そういうこと、あと外部からわかりにくくなるからね」

刀也「たしかにそうれはそうですね」

紅「じゃ付けるぞ!...何がいいんだ?」

李歩夢「さぁ?」

正博「案はいくつかあって、まず天空城の名前が〜〜」


話が進んだ結果、天空城は「アクエリアス」(飲み物じゃ無いぞ水瓶座だぞ!)・無限エネルギー発生装置は「高天原たかまのはら」・結界展開装置は「ツクヨミ」といった感じになった。途中アクエリアスの備品であったメイドたちが入ってきて紅茶を淹れてくれた。はじめは皆びっくりしていたが割とすぐ落ち着いた。この城には当然のようにメイド(生身orゴーレムorメカ)がおり、それぞれ自我と個性、名前などちゃんと一人の人と言えるレベルの知能等を備えており、上位個体のみ序列が存在している。


紅「この天空城すげぇな!」

正博「俺もそう思うわ」

李歩夢「いいねぇ」

瑠璃「ちなみに生活必需品は?」

正博「あっ」

李歩夢「...正博?無いとは言わないよな?」

正博「無くは無いけど最低限、製造設備もないから作らないとだな...」

亜香里「あはは...」

刀也「作れるんですか?」

正博「作れるぞ?多分、力の確認をまだしてないからどのくらいまでのものが作れるのかは余り想像つかないが」

瑠璃「なら一旦は安心ね?」

桜「安心」

正博「じゃそういうことで...そうだ、みんな何日間か所有物や種族とかの実験力の把握をしない?」


俺の提案で1週間は自分たちの種族や所有物の実験もとい力の把握をすることになった。メイドたちに補助を頼み試行錯誤しながらみんなそれぞれ自分の力を把握していった。

...何回か爆発音したけど。城の城壁部分何ヶ所か穴とかあったけど...まぁ自動修復機能の確認ができたからいいか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る