創作の悩み気付きなど

モチベが上がらない時にする『整う』作業


 現在、コロナに罹患中で本日6日目。

 昨日の夜まで、解熱剤が切れると熱が38度になってしんどい……という状況が続いていたのですが、今朝になり薬がなくても平熱が保てるようになったので、ちょっとだけ筆をとってみました。

(6日目くらいに書いてたのですが、本日は10日目。やっとこ治りました~)


   *

 

 コロナを発症する前日まで、なかなかいい調子で筆をすすめていたので、水を差されたようで非常に残念です。

 書くのが遅いタイプなのに、めずらしくいつもより1.5倍くらい早く書けてたんですよ。私すごい!

 まあ、そういう珍しいことがあったから、風邪を引いたのかも知れませんが……。

 結局、その後コロナの発熱で39度や38度を行ったり来たり、薬を飲めば下がるけれど、切れるとまた熱が……の繰り返しで、完全に6日も寝込んでしまいました。


 寝込んでいたら小説は書けません。

 正直、発熱があると頭も働きません。

 この6日間ほとんど寝ていたので、時間をワープしたような変な感覚です。

 

 病の時に思ったのは、体調がいいときにもっと書き進めておけばよかったなぁと言うこと。

 体調がいいときでも、日中の仕事の疲れや、夏の暑さからの疲労など、様々な要因で執筆よりも疲労回復や睡眠を優先することは多々あります。

 若い頃は、そういうことを度返ししても『書かなければ!』という使命感の様な、義務感の様なものがあって、投稿の締め切りが近いときは平日でも1時2時まで起きて書いていたこともあります。


 けれど、健康が第一です。


 体を壊しては何も書けないですから、そういう生活は改め、最近は休前日の夜更かしよりも、早く寝て早く起きる朝活の方にシフトして書いていたりします。

 とても健康的です。

 時間は有限なのですから、書けるときにしっかり書いておく。

 書くための準備をしておくことは大切だと、病気をしてつくづく思いました。


   *


 私の執筆方法は、どちらかと言うと憑依型です。


 なんだか、自分で言うと笑ってしまいますが要するに、登場人物になりきって書くスタイルです。

 他には、映画監督のように登場人物に演技指導をしたり、カメラワークを考えて書く方もいると聞きます。

 

 私が、なりきって書くことで一番大切なことは体調と精神状態だったりします。

 良好なコンディションの時だけ、なりきって楽しんで書けるのです。

 体調が悪いときや精神的に落ち込んでいるとき、心配事があるときに私は小説を書くことはできません。

 登場人物になりきりこともできなければ、楽しいこともドキドキする展開も思い浮かばない。


 変身する魔法は使えないのです。


 私は、HPとMPを駆使し、魔法を使っている状態ですので、それが枯渇しているときは何もできない回復状態と言えます。

 なので、小説を書くためにも『健康第一』が私のモットーだったりします。


   *


 一方で、落ち込んでいる時こそ筆が進むと言う人もいます。


 私の友達で、漫画を描いていた子がいるのですが、どういうときに筆がのるかという話をしたことがあります。

 その際に、私は前述のように元気な時、精神状態が安定している時でないと書けないと言ったのに対して、その友達は『落ち込んでどん底の時が一番筆がのる』と言っていました。

『なにくそ! 見返してやる!』とか、現実がひどい分、創作は真逆のことをどんどん想像できると言っていました。

 私は、落ち込んでいるときはもう自分のことが精一杯で何も思い浮かばないし、一文字も書けないのに、すごいなと感心した記憶があります。

 

 どん底の時にしか・・書けないだとちょっと問題がありそうですが、どん底の時にも・・書ける人は、非常に強いと思います。

 

 以前、とあるフィギュアスケートの選手がインタビューで『今日は調子が悪かったけれど、悪いときでもこれだけの順位がとれたと言うことは自信になった』と、答えていたことがありました。


 私は、その言葉にハッとさせられました。

 私たちはアスリートではないので、調子が悪いときに無理を押して書く必要はないです。

 けれど、人間ですからいつでも絶好調で、やる気に満ちあふれているという状態の日ばかりではありません。

 最良の状態の時にしか書けないと言っていたのでは、私の小説は進まないのです。

 私の友人のように、最悪の時にこそ力が発揮できるなんていう贅沢は言いません。

 普通の時、いま一つ元気のない時にでもそれなりのパフォーマンスで書けたらそれに越したことはないのです。

 

 *


 一番は、体調や気分を常にベストな状態をキープし、バリバリ書くのがいいでしょう。

 そのためには、仕事量はほどほどに、睡眠時間をたくさんとり、バランスの良い食生活をして、健康を保ちたいものです。


 では、体調が『普通』の時、『いま一つ元気のない時』はどうすればいいか?

 それは、アスリートの人にヒントがあるような気がします。

 そういう体調の時に、どれだけのことが自分にできるかを知ることからはじめて見るのもいいかも知れません。

 ということで、ためしにこの文章を書いてみたのですが、ほどほどに指は動くし、頭も働くみたいです。

 最良の状態でなくても、エッセイや日記なら2千字程度は書けそうと分かったのは発見です。

 

 絵描きさんの中には、調子のよくないときにやる作業を決めていると言うのも聞いたことがあります。

 世界観や構図などのクリエティブな作業ではなく、もっと淡々と機械的にこなせるような作業をあらかじめ用意しておくというのです。

 絵で言うなら、ベースになる下塗りや下絵をトレースするなど、黙々とこなせる作業をするそうです。

 大人のぬりえ的な、こうあまり頭を使わなくてもできる。

 することで『整う』ようなそんな作業。


 物書きの私達なら、それは何に該当するのでしょう?

 原稿の枚数配分やプロットなどでしょうか?

 それとも、登場人物の設定を考えたりすることでしょうか?


 なんとなく『これだ!』という物が思い浮かびませんが、私で言うなら、こういうエッセイ的な物や近況報告などをすることがあまり頭を使わなくてできる、文章創作というか『整う』作業な気もします。


 よろしければ、あなたのモチベが上がらないときに淡々とできる作業や『整う』作業がありましたらぜひ教えてください。

 


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