第9章321話:指揮官
<エリーヌ視点>
私はいったん、機関銃を発砲する手を止めた。
「初動はいい感じですね」
と、感想を述べる。
――――キャンピングカーによる体当たり。
――――アサルトライフルと機関銃による
その二つをまともに食らったブロストン
なんとか
(でも、まだまだ混乱が足りないね)
私はそう結論づける。
なにしろ、ブランジェ軍は3000名しかいない。
それに対してブロストン軍は15000人もいる。
5倍も
多少、ブロストン
私は告げる。
「アリスティたちはそのまま、掃射を続けてください」
「了解です」
とアリスティが返事をする。
雑魚を銃撃するのはアリスティに任せて、私はアイテムバッグからアンチマテリアルライフルを取り出した。
弾を
アンチマテリアルライフルで狙うのは……
(大事なのは、
私は頭の中で、軍人としての知識を確認する。
――――軍は、命令によって成り立っている。
将軍や隊長などの指揮官による命令があって、はじめて兵が動くことができる。
逆にいうと、指揮官が死ねば、命令をくだす者がいなくなるということで、
これが【
「……」
以上のことを念頭に置きつつ、私はキャンピングカーの屋上に
アンチマテリアルライフルの射程は1500メートル前後。
この間合いの
とりあえず
私はアンチマテリアルライフルの
「……ッ!」
ズドォンッ!!
アンチマテリライフルが火を
マッハ2の速度で飛んでいく銃弾が、
いきなり隊長が死んだことで、部下の兵士たちが混乱しているのが見て取れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます