第5章181話:武器テスト2


まずはアサルトライフルのテストだ。


私たち三人は適当に魔物を探した。


レッドウルフ7体ほどの群れを発見。


【射撃補正の指輪】をつける。


400メートルぐらい離れた位置から、アサルトライフルを構えた。


そして―――攻撃開始。


アサルトライフルを連射する。


使っている弾は、通常弾ではなく、威力を強化した魔弾である。


最初に当たったレッドウルフはすぐさま絶命。


他のレッドウルフたちがこちらへ向けて疾駆してきた。


構わず、私は連射を続ける。


ズダダダダダダァッ……! と発砲音が炸裂する。


適当にぶっぱなしているわけではない。


【射撃補正の指輪】があるので、細かく角度を調整しながら、的確な連射をおこなっている。


レッドウルフが次々と倒れていく。


やがて、数秒も経たずに全滅させることに成功した。


ニナが愕然としている。


「な、なんですか今の攻撃……!? 矢、じゃないですよね? 速すぎて、何もわかりませんでした……」


「これは銃という種類の武器です。ちなみに、この銃は、アサルトライフルといいます」


アサルトライフル。


中・近距離専用の銃である。


射程距離500メートル前後。


威力はまあまあ。


連射性能に秀でている。


なんと1分間に500発以上も撃てる。


しかも軽量で、携帯しやすい。


「お嬢様の武器は、本当に規格外ですよね。しかも、そのアサルトライフルという武器は、かなり使い勝手が良さそうです」


アリスティがそう分析する。


全くその通りである。


軽く、撃ちやすくて、連射性能も高く、威力もあり、飛距離が出る。


アサルトライフルは、おそらく一番使い勝手の良い銃火器だろう。


「さて……次は、スパーク爆弾のテストをっと」


私は実践テストを続ける。


結果。


低スパーク爆弾は、レッドウルフを気絶させることに成功し……


高スパーク爆弾は、レッドウルフを絶命させることに成功した。


あと、スパーク爆弾を手に持った状態で、自爆して、【電気無効化ブレスレット】の性能もチェックする。


うん、問題なく電気を無効化できた。


(というか、この自爆は戦術の一つとして使えるかもしれないね)


自分だけスパークを無効化して、周囲の敵だけに電撃を浴びせる自爆戦術。


囲まれたときにやれば、かなり有効かもしれない。


――――とにかくこれで、アサルトライフルとスパーク爆弾、電気無効化アクセサリーの性能テストは終了だ。


私は満足して、キャンピングカーに戻ることにした。


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