ダリューン王国の街道をキャンピングカーで走る。

昼。

晴れ。

リビングで、ニナにはレジュメを渡して自習をさせていた。

私は暇である。

というわけで、アイテム錬成をおこなうことにした。

さて……

何を作ろう？

（武器を作りたいな）

と、私は思った。

音響兵器は、リズニス王国に提供してしまった。

これからは音響兵器だけでない、新たな兵器を手札に加える必要があるだろう。

その武器のアイディアは、既にある。

が、その前に。

（さきに、新しい銃火器を開発しておきたいね）

銃については、アンチマテリアルライフルとショットガンしか、手持ちがない。

もうちょっと使い勝手の良い銃が欲しいと思っていたところだ。

なので……

とりあえず、中・近距離用の武器としてアサルトライフルを作っておくことにした。

錬成を始める。

「なっ……！？」

私の錬成を見ていたニナが、驚愕する。

「いや、エリーヌ様！？　なんですか、その錬成速度！？　速すぎません！？」

「まあ、原理がわかってればこんなものですよ」

１分でアサルトライフルが一挺、完成する。

なお、魔弾を装填できるようにした魔法銃である。

ニナは言葉を失って、呆然としている。

やがて、ニナがぽつりと言った。

「わ、私の知ってる錬金魔法と違う……」

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