決着
俺が距離を置いたのに獅童は追って来なかった。第一型なら相手に距離を置かせず攻めまくるのが多分、
異能の能力で距離を置かないと行けなかったのか、それとも他に何か思惑があるかは分からない。ただ警戒するに越したことはなさそうだ。
「やるなッ!転入生ッ!」
獅童がそういってニヤッとすると、息を整え始め脱力した構えをとる。それに伴って獅童の周囲の空気が変わっていく。獅童の髪型が変わっていく。元々前髪は立っていた。今は髪全体が上に引っ張られていく。
俺はこの隙を逃すまいと、炎を四つ程だし連続攻撃をする。その全てが獅童の周囲に見えないバリアがあるみたいにしぼんで消えていく
ん?しぼむ?――そうか。そういうことか。獅童の異能が分かった。
「相性最悪じゃねぇか」
俺は獅童から徹底的に距離をとりはじめる。
「ようやく気づいたかよ!そう俺の異能力は【縮圧】。行ってしまえば、気圧を操作出来る。炎が俺に効くわけねぇ!」
そうなのだ。自分の気圧を操作して真空にしてしまえば、炎は通らないのだ。
何故炎が効かないのか。答えは簡単。酸素がないから。
火は空気中の酸素を燃やす。だがその酸素が元々なければ……。
「お前のことは認めてやる。だが俺とお前では相性が悪い。これで俺の勝ちだぁぁ!!」
そもそも獅童は第一型ではなかった。第二型なのだ。読み違えてしまっていた
獅童は俺の目の前に一瞬で現れた。俺の意識は一瞬で刈り取られたのだった。
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主人公が負けてしまうお話は余り読もうとは思わない方が多いとおもいます。
これからも負けつづけたり、たまには勝ったり、そういった話が自分的には書きたいんです。
最初から最強なんてお話は自分的には余り読もうとは思いません。もちろん、その中でも何がどうなってこうなった、など説明があったり、工夫などがある作品はとても面白いと思います。ランキングに入っているそういった作品は面白いものばかりです。
ただこのお話としては主人公が負け続ける中で成長という面で見て頂きたかったんです。この作品の主人公はいづれ強くなっていきます。その中で成長という面で何かしら思って頂けたら幸いです。この作品の核となる部分はもう少し後で書いていくことになります。それまでお付き合いください!
長い小言をすみません!
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