学院長

楽しみにしていた作品の新しい話が出たりで、書くのが遅くなりました。

申し訳ないです。

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俺の目の前に立つのは、1つに髪を束ねて眼鏡をかけている美人である。

何て言うか大人の魅力?が凄い。


「やぁやあ!月影壊くん!」


やけにテンションが高い声で話しかけてくる。俺は何を話せばいいか分からず困る。すると、坂上さんが助け船を出してくれた。


「困ってる。自重するべき」

「あぁ、壊くん悪かったね」

「いえいえ、そんなことはないですよ」

「ならいいんだが」


そういうと学院長は椅子に座る。背もたれがあって社長の椅子みたいな豪華さのものだ。実際偉いポストの人ではあるみたいだけど。間髪入れずに坂上さんにチラっと視線を向ける。坂上さんは「分かってる」というと、俺を一瞥して、


「私は戻る」


そういうなり、ガラガラとドアを開けて去って行った。坂上さんの足音が聞こえなくなったタイミングで


「よし。じゃあまずは自己紹介からだな。私は奮伊千夏だ。」

「僕は―――」


俺が自己紹介を始めようとすると、わざわざ遮ってまで食い気味で話して来る。


「知っている。月影壊くんだろう。」

「そうですけど、何で知っているんですか?」

「まぁ君は少し有名だからね!」


どこで有名になったのかはわからなくもないが、有名になった理由としては不満である。背もたれに背を預けながら急に真剣な表情でそういう。


「じゃあこれからのことを話そう!」

「まず、君は特別クラスの生徒だ。エリートの聖徳の中でもさらに上のクラスだよ。」


何で俺を特別クラスに入れたか疑問に残る。俺の炎を出すという能力は、多分もっと下の方の能力になると思う。言ってしまえばである。


「何で俺を特別クラスに入れたんです?」

「ぶっちゃけ君の能力はそこまで強くない。ならね」

「え?」


その言葉に俺は疑問を生じさせる。何故炎を出すだけといったのか。その言い方なら他にも能力が使える。と言っているみたいで。なんてあるのか?


「期待している。とでも言おうか。君はまだまだ成長出来る」

「僕に、もう1つの異能があるんですか!?」


学院長はそれを無視する。そこで学院長は視線を下向け、初めて長考する。学院長は衝動的に会話する人だ。と思っていただけに少し以外に思う。学院長は考え込んだ末に


「まぁ、もう1つの理由は管理しやすいからだね」


と露骨に話を逸らす。それを見た俺は人には触れてほしくない所があると思い、追及するのをやめる。


「僕がヴィラン認定されているからでしょうか」

「うん。そうだね。君が暴走したとき特別クラスなら抑えられる」


つい、俺は衝動的に


「そんなにやばかったんですか?」


と聞く。


「いや、弱かったよ」

「なおさらなんでですか!?」

「いやぁ、あのヴィランちょっと凶悪で、指名手配されていたんだよ。そのヴィランを倒すことができたってことは警戒するべきなんだよ」

「はぁ、記憶はないですけどね」

「暴走状態にあったのから仕方ないと思うけどね」


俺からすれば記憶は全くない。記憶がない中、俺が人を殺してしまったという事実は本当かどうかは分からないし、関係がない。ただ、信じるしかない。信じて従わない限り殺される。そういうものだ、と自分で自分を理解させるしかない。


不意に学長は壁に掛かっている時計をみやり、俺の方を一瞥する。


「そろそろ時間だ。教室にいってもらうよ。」

「分かりました」

「そうそう言うのを忘れていたよ。君がヴィランだということは他の学院にばれてはいけないよ。ばれると終わりだと思った方がいい。だから、第三型の異能の『心理系』持ちには気をつけるべきだよ」

「分かりました」


俺は戸をガラガラと引いた。そこにはがたいがよく、スーツに身をつつむ大人の男がいた。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

この2話次からは戦闘シーンが増えていきます。


この作品が少しでも面白いと思って頂けたのなら、

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「イヤホンで会えたのなら」という恋愛?系の短編を出しました!

そちらの方も是非是非顔を出して見てください!










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