第3話 それでも、幸せ
「痛いっ・・・」
花が指を押さえ、うずくまった。
「大丈夫か?」
急いで駆けつけた与平が心配そうに花の手をとる。
「草の棘がささっただけ・・・」
囁くような声に与平の胸にざわめきが起こる。
夫婦(めおと)になって二年になるというのに。
いまだに花を愛おしく思う自分が恥ずかしくなるほどに。
与平は妻が大好きだったのです。
そんな。
夫の眼差しを見つめ返す花は。
幸せだな、と。
思うのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます