第2話 嫁いでみれば
足のしびれは、それほど気にはならなかった。
酒臭い息が充満する、嫁ぎ先の家屋での婚礼の喧噪も。
花にとってみれば、結婚という人生の一大イベントだったから。
チラリと見た旦那様。
若くて逞しく、結構、良い男。
花には十分すぎるほどの人に思えたのです。
だから。
終わりの見えない宴会が続く中も。
ジッと。
待っていたのでした。
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