第拾参話 お風呂場の使い方は難しい(異論は認めない)
一通り話を聞き終え夕ご飯も終わってくつろぎはじめてそろそろ頃合いかと思いリシュナちゃんとマオちゃんに声を掛けた。
「この世界の事を色々覚えられたみたいだし、お風呂もひとりで入れるようになったわよね?」
「「なってません!」」
異口同音の即否定ステレオ!
「ええ?なんかあたしでもわからないことできているのにお風呂の入り方はまだわからないの?」
「はい、お風呂場の使い方は難しいです。あと、ワタシはこの身体になってしまって取り回しがよくわからないので手伝って欲しいです」
「ずるいぞ、魔王!
私だって、まだこの世界の風呂には慣れていないので
「なんか嘘っぽいけど、入れないことはないし3人で入ろっか」
「「はい!!」」
リシュナちゃんとマオちゃんが嬉しそうだし、細かいことは気にしないことにした。
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「リシュナちゃんは昨日処理したところがしっかり1日分伸びてきちゃっているわね。
今はまだ厚着する季節だからいいけど、夏に向けてちゃんと脱毛したいわよね」
「奏、また毛の話ですか?
そんなに重要なことなのですか?」
「ええ、重要よ。女の子の身嗜みですもの」
「カナデさん、ワタシも不思議です。
服を着ていたら表に出ないのに何でそんなに気にするんですか?」
「この世界ではそれが当たり前になってしまっているというのがあるけど、やっぱり毛がない方が綺麗に見えるのよね」
「カナデさんは、綺麗な方が良いですか?」
「そうね。絶対そうじゃなければダメってことはないけど、綺麗に越したことはないと思うかな」
「わかりました。ワタシ、ムダ毛処理をしっかりやります」
「私もやるぞ!
毛なんかしょせんは自分から出ているものだし、魔法でササッと変えられるはず」
リシュナちゃんはムダ毛処理を魔法でどうにかすると宣言してから考えだしたので、マオちゃんの髪から洗ってあげることにした。
「マオちゃんの髪、柔らかくなっているわね。
これも身体が小さくなった影響かしら?
それにしても、この白い髪が透き通って綺麗よね」
「カナデさんに褒めてもらえて嬉しいです。
でもカナデさんの髪も綺麗だと思います」
「そう、それはよかったわ。お互いの髪が綺麗ってことで良いわね」
「はい!」
「次は身体を洗いましょう」
変わる前の大きな姿の時よりも肌が柔らかくなっていてスベスベしていてさわり心地が良いけど、ただ触っているとヘンタイなのでスポンジに泡立てて丁寧に身体を擦ってあげると気持ちよさそうな反応をするマオちゃんに思わず抱き着きたくなる衝動が起きたけど、そこは流石に堪えた。
「ほんと、肌もきれいでザ・美少女って感じね。
服もロリータとか似合いそうだし、今度そういう服を売っている店にいきましょうね」
「よくわかりませんけど、カナデさんが言うのなら喜んでいきます」
「あら嬉しい。
っと、これでマオちゃんは終わり。
次はリシュナちゃんだけど・・・聞こえてる?」
「はい、聞こえてますよ。
それで、ムダ毛処理を魔法でやってみたのでちょっと見てもらえませんか?」
「ええ?
ムダ毛処理を魔法で!?」
言われるがままにリシュナちゃんの身体を見たら、たしかに1日分伸びていたはずのムダ毛がなくなって昨日あたしが処理した直後に近い状態になってた。
「リシュナちゃん・・・本当に何でもありね」
「私は魔素がなくても工夫でやりくりするタイプの魔女ですから!」
「もう、リシュナちゃんが居ればなんでも捗ってしまいそうね」
「ええ、ぜひ私にまかせてください」
「期待しているわ」
などと言いつつ、
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