第3話
僕の顔半分はキレイな顔だった。
だから風が吹いたりして髪が乱れたりすると左半分の醜い顔が人目にとまってしまう。
その時の人々の表情ったら、この世の物ではない不気味な物を見てしまったという顔に変わる。
父は母にも暴力を振るっていた。
母は毎日泣いていた。
母のキレイな顔も痣で腫れていた。
母は小さな僕を残して家を出ていってしまった。
母を探したけど、もう2度と戻ってこなかった。
あの男は泣きじゃくる僕の顔を叩いた。
凄く痛かった。
母に似ている僕の顔が許せなかったのだろう。
それから毎日毎日叩かれた。
大きくなると殴られた。
泣き叫んだってそれは終わらない。
小さな僕には何も出来なかった。
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