第4話 誰が魔王を倒すのか

戦闘力を上げるための修業ダンジョンの100階層。


この世には3人の魔王がいる。


勇者パーテイの新人メンバー女子2人のレベルの底上げを

手助けする仕事を国王陛下から依頼され今ここにいる。

が、肝心のリーダーである勇者が居ない。また何処かで

女の子を口説いているのだろう。いつものことだ。

あいつ魔王を倒す気があるのだろうか。

やつが訓練をサボっている間に私が指導している新人メンバー

2人のほうが強くなっているはずだ。


突如ラスボスクラスのモンスターが出現した。これはやばい。

「みんな下がれこいつは私が相手する」


この程度のモンスターなら、鼻歌を歌いながらでも倒せる。


サクッとたおしたところに、勇者が現れて怒鳴った。

「貴様何で魔物を倒しているんだ!!余計な事するな!!」


俺様勇者は自分が一番でなくてはいけない。パーテイーに自分の地位を脅かす私が邪魔でならないのだ。

「貴様は首だ。追放する。今直ぐここから立ち去れ!!」


「わかった。これからは君がメンバーを守ってくれよ」

「うるさいうるさい!さっさと立ち去れ」


「というわけで私はパーテイーを首になった。なあ国王陛下、魔王を倒すのは

必ず勇者じゃないといけないのかい?」

国王と私は昔からの知己なのでフランクに話す。

「魔王を倒すには、勇者しか使えない聖剣が必要だとされている」

と、国王。

「本当にそうかどうか、私が試してもいいかな?」

「何か目算があるのなら是非やってみてくれ。


出発の日私が育てたあの2人の女の子がいた。

私たちも勇者パーテイを抜けてきました。私達も連れていってください」


私は彼女達に新しい剣を与えて出発した。


魔王は私たちでも倒せた。使った剣は聖剣ではなく神剣。

私が作った神属性を付与した剣だった。

神剣を使いこなすにはそれなりに力量が無ければならない。

私達3人だからこそ出来た芸当だった。


その後勇者パーテイは戦闘力を上げることを義務付けられた。魔王はまだ2人もいるのだ

。一定の基準を満たせない勇者はその資格を剝奪されることになったと云う。


今後の勇者選定の基準はより厳しくなった。もし勇者の称号が無いものでも実力さえあれば私の神剣を国に進呈しているのでそれを使って魔王討伐することが出来るようになった。勿論軍資金の供与も受けられるそうだ。

良きかな良きかな。






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