生きたいならば、死ぬ気で逃げろ
「はぁぁ…」
俺は部屋でため息をついた
「な〜んか…最近変だよなぁ…」
最近、俺には悩みがある
シルクのこともそうだが、別の悩みだ
「…視線を感じるんだよなぁ…」
シルクがカメラを仕掛けたか聞いてみても…
『いえ、そんなことしなくても、私はカイラ様のそばに居られれば…♡』
…と言っていたので、大丈夫…だろう
「……じゃぁ…何なんだ?」
「まさか、ストーカー…?」
俺にストーカーねぇ…
「……有り得る…の、か?」
俺はふと、外を見た
「…満月…か」
俺は満月の日には嫌な予感がすることが多い
…理由は分からないが…
とりあえず、俺は眠る準備を始めた
__
「…zzZ」
カイラが眠っていると、窓の外から中に入る物音がした
カタッ カタカタッ
「おぉ…よく寝てるなぁ…」
「これから殺されるかもしれねぇっていうのに、呑気なもんだw」
「さて、寝てる間に殺っちまうか…」
入ってきた男3人の内、1人がナイフを取りだし、振り下ろした
その時……
ドゴッ
「ガハッ!?」
男が何者かに攻撃され、倒れた
「お、おい!大丈夫か!?」
「な、んだ…?」
そして、男に攻撃した者がゆっくりと3人に近づいてきた
「カイラ様の寝込みを襲う
なんと、薔薇の棘を鞭みたいに持っているシルクがそこには居たのだった
「なっ…」
「黙りなさい、貴女方が吐いた二酸化炭素はカイラ様にとって有毒ですわ」
シルクは薔薇の棘を男たちの目の前に持ってきた
「っ……」
「ここで…私が始末致しますわ…」
シルクはナイフを取り出し、男たちに振り下ろそうとした
すると、部屋の電気がついた
「!?」
「あ〜…やっぱりそうか…」
電気をつけたのはカイラだった
…俺は壁にもたれかかって、最初からその光景を見ていたのだ
…やっぱり、嫌な予感は的中したみたいだな…
「シルク、下がっていてくれ」
「!ですが……」
「シルク、命令だ。下がれ」
「っ…わ、かり…ました」
俺は無理やりシルクを下がらせると、男たちの前に向かった
「っ…!」
「いいか、1度しか言わない。生きたきゃ逃げろ、死ぬ気でな」
「……」
俺がそう言うと、男たちは走って逃げた
その瞬間、俺はため息をついた
「はぁ…シルク、いくらなんでも殺すのは…な?」
「……だって、カイラ様が……」
「あのな?俺だって能力者だ、自分の身は自分で守れるさ」
俺がそう言うと、シルクは頬を膨らませた
「むぅ…」
「全く…とりあえず、今日は寝ろ…いいか?」
「……はい」
そして、シルクは部屋から去ろうとした
と、同時に俺はシルクを1度引き止めた
「シルク」
「……?」
そして、俺はシルクの頬に軽くキスをした
「おやすみ」
「…はい、おやすみなさいませ」
シルクは嬉しそうに部屋を去っていった
「……はぁ、俺も寝よう」
そして、俺はベッドに入り、眠りについた
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