ホーム
『ホームっていうのは、ダンジョンの階層とかこのショッピングモールとおんなじように、転移魔方陣に乗ることで行くことができる場所だよ。プライベートビーチならぬプライベート階層、みたいな?』
「なるほど、なるほど」(リアルではこんな風になっているのね)
「階層ってことは魔物が現れたり?」
『まさか~! ここだって魔物はいないでしょ?』
「なるほど」
「プレイベート空間ってことは、一人ずつ買う感じなんですか?」
『そこは自由に選べるよ。パーティー共用のホームみたいなのを買うこともできるし、自分専用のホームを別で購入することもできるし』
「それで、GCショップで買ったものをホームに設置できるってことであってる?」
『そういうことだね! ここで買ったものはホームの外には持ち出せないよ。飲食物は例外的に持ち出せたはずだけど』
残念。ここで家具を買っても、家に持ち帰ることは出来ないみたいだ。
「なるほどね。値段はどのくらい?」
『料金はこんな感じだよ!』
【空間のみ】
1空間のみの購入:10万GC/1空間
10空間以上の購入:9万GC/1空間
100空間以上の購入:7万GC/1空間
1000空間以上の購入:5万GC/1空間
『
2.5×2.5×2.5メートルの空間一つだよ! 4畳、2坪くらいだね!
この場合、空間しかもらえないから要注意! そのままだと真っ黒な立方体になっちゃうよ!
』
【ベーシックハウス】
・一階建て:600万GC
・二階建て:900万GC
・三階建て:1000万GC
『
土地(空間+地面+空)、一般的な家屋、小さい庭のセットプランだよ!
大きさは家が空間15個分(30坪)×階数、庭が空間5個分(10坪)×階数だよ!
』
【ギルドハウス】
・一階建て:2500万GC
・二階建て:3000万GC
・三階建て:3500万GC
『
土地(空間+地面+空)と大きな建物、小さな庭のセットプランだよ!
大きさは建物180坪、庭が20坪だよ! 空間で言うと100個分だね!
』
「これは……。想像はしてたけど、やっぱり結構するね……」
「まだまだ私達じゃあ買えないね~」
『みんなはここに来たのは初めてだよね? とすると、三人合わせても2000GCくらいしか持ってないんじゃない?』
「はい、そのくらいですね」
『となると、ベーシックハウスすらもまだまだ先になるね~。もっとたくさんミニゲームを見つけてプレイしたら、こんなの簡単に買えるようになるよ!』
ゲーム後半、つまり1000層に近い場所から入れるミニゲームは、一回のプレイで100万ポイントとか貰えるからね。現時点ではホームは諦めるしかなさそうだね。
「ところで、妖精さんのオススメの家はどんなのですか~? 将来、どんなおうちに住みたいかとか、それにかかる費用を先に考えておきたいな~って思いまして」
『そうだねえ。君たちってアイドルだよね?』
「はい、そうです! 見ただけでわかるんですね」
『そりゃあね~。うん、アイドルなら難易度の高いミニゲームにも挑戦できるようになるし、相当稼ぐようになるよね……。となると、やっぱり豪邸を立てるかな! ビーチ付きの家とか!』
「ビーチ? そんなもの、つけれるの?」
リンちゃんが目を見開いて驚く。それに妖精さんはこくりと頷いた。
『地形オブジェクトって言うアイテムがあるんだ。家具ショップで買えるアイテムなんだけど、ホーム内の空間に特定の機能を付けることができるんだ! 海を設置すればそこから一定量の海水があふれてくるし、湧き水を設置すれば泉や川を作ることができるよ!』
「それはすごい。いろいろ妄想が捗る」
「プライベート空間に人を招く事ってできるんですか?」
『うん、出来るよ! そうだね、そういう質問、どんどんしてくれていいよ!』
「ペットについて聞いてもいいですか?」
『いいよ。ペットはハウスの中に設置できるインテリアっていう扱いだよ。エサをやったりしなくていいから、飼うのはとっても簡単だよ! あ、「こっちからこっちへは来ないで」みたいに指定できるから、脱走の心配も無いよ』
わーお。なんというご都合主義。
「内部の天候はどうなるの」
『空間だけの購入だと、天候って言う概念がないね。ただの箱だから。そこに空オブジェクトを設置したら、天候を指定できるようになるよ。昼夜も指定できるけど、昼夜を下手に弄るのはお勧めしないかな』
「中ってWifiは……」
『残念ながらないね~。ダンジョンの外にある自分の家から引っ張ってくることならできるよ。そういう家電が売ってあったはずだよ!』
「家電の電気代ってどうなるんですか~?」
『家電は全部魔力で動いてるから、電気代はかからないよ~』
「内部は空気の入れ替えが必要ですか?」
『必要ないよー! 常に新鮮な空気が供給されるよ! 気温に関しては常に室温が維持されるけど、家電を使えば温かくしたり寒くしたりできるよ』
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