世界探索者機構(WEO)のホームページ
~ WEO(World Explorer Organization)とは ~
◆ 理念 ◆
“我々は、全ての探索者が健やかにダンジョンでの活動を行う為、たゆまぬ努力をすることをここに誓う。”
引用:「WEOの誓い」より
◆ 歴史 ◆
探索者。それはダンジョンに潜り魔物を倒し、その中の資源を入手する職業です。今ではメジャーな職業の一つに数えられる「探索者」ですが、その歴史は決して明るい物とは言えません。WEOの役割を説明する前に、探索者の歴史を振り返りましょう。
初めて探索者と言う言葉が使われたのは18世紀です。ただし、当時の「探索者」は今の探索者とは全く異なる意味合いでした。
18世紀、産業革命によって多くの労働者が路頭に迷う事態が発生しました。そこに目を付けた資産家が、労働者に一定の生活と給金を保証する代わりにダンジョンで資材を集めさせるという事業を展開しました。自主的にダンジョンに潜る「狩人」ではなく、生活の為にダンジョンに潜る人々を「探索者」と呼ぶようになりました。
さて、ダンジョン内で怪我・死亡してもダンジョンから出たら元に戻るという性質上、命の危険はないです。しかしながら、怪我や死亡時の痛みや苦しみが消えるわけではないので、一度死に戻りを経験すると、深いトラウマを負う事もあります。
つまり、探索者は肉体的な怪我を負わない代わりに、精神的な傷は負うのです。しかし、そう言った「目に見えない傷」の存在は長らく無視されてきました。その結果、探索者たちはどんどん精神的に追い込まれる事態になったのです。
そんな状況を変えようと立ち上がったのが狩人の中でも最強たちが集まるクラン「剣と魔法の音色」でした。ダンジョンの深層部で活躍する彼ら彼女らは迷宮が恐怖の対象になるのを嫌い、より好条件で探索者を雇う方針を発表。彼らの演説で使われた名言「探索者の探索者による探索者のための組織」は、誰でも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
こうして設立されたヨーロッパ探索者協会は世界規模の組織となり、今のWEOとなったのです。
~ ダンジョンとは ~
ダンジョンとは世界各国で発見されている巨大空間です。世界中に存在する遺跡『ダンジョンエントランス』よりその内部に侵入する事ができます。かつてはダンジョンとは地下深くに存在する空間であると考えられていましたが、魔法科学の進歩により我々が生きている次元とは異なる場所に存在すると分かっています。
参考:現在発見されているダンジョンエントランス一覧
全てのダンジョンには階層が存在し、深い階層に行けばいくほど強い敵が現れると分かっています。例えば1階層にはスライムのような攻撃性がほぼ0に等しい魔物しか生息しませんが、5階層にはファイヤリザードのように攻撃性がある生き物が生息します。各階層に生息する魔物はダンジョンによって異なりますが、その難易度はほぼ変わらないとされています。つまり、ワシントンダンジョン15層と東京中央ダンジョン15層では、出てくる魔物は全く異なりますが、その難易度にはほとんど差がありません。
また、10層ごとにボスと呼ばれる強力な個体が生息しており、これを倒す事によってチェックポイントを獲得します。チェックポイントを獲得する事により、そのチェックポイントからダンジョンエントランスに戻ったり、逆にダンジョンエントランスからそこにワープしたりできるようになります。
中略
さて、ダンジョンが何階層まであるかに応じて、次のように名前が付けられています。
超小型ダンジョン:9層以内の(ボスがいない)ダンジョン
小型ダンジョン:30層以内のダンジョン
中型ダンジョン:60層以内のダンジョン
大型ダンジョン:90層以内のダンジョン
超大型ダンジョン:120層以上あるダンジョン
超小型ダンジョンは世界で一万個以上発見されています。
小型ダンジョンは世界で一千個ほど確認されています。
中型ダンジョンは現在世界で129個確認されています。中型ダンジョンよりも大型の物はWEOの管理下に置かれます。
大型ダンジョンが世界で48個確認されています。多くの資源が期待でき、国や企業が大体的に攻略する規模です。
超大型ダンジョンは、未だ最深層が明らかになっていないダンジョンで、6つが確認されています。
・ワシントンダンジョン:最高到達階層178層
・東京中央ダンジョン:最高到達階層165層
・アマゾンダンジョン:最高到達階層155層
・ヨーロッパ中央ダンジョン:最高到達階層152層
・サントメプリンシペダンジョン:最高到達階層140層
・モルディブ海洋ダンジョン:最高到達階層123層
これらのダンジョンの最深層は明らかではありませんが、200層が最深層であると考えられています。
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