第2話:オーガに襲われてた美少女を助けた

「スキル発動『無限加速』」


この世界にダンジョンが生まれてから1部の人間はスキルと呼ばれる異能の力を使うことができる。

瑞姫もその中の1人だ。

彼女のスキルは『時空』と『無限』。

彼女は自分の走り出しの瞬間、つまり加速した瞬間の速度上昇を無限にし、加速し続けている。


「悲鳴は確かこっちの方だったかなー?」


瑞姫が悲鳴の聞こえた方へ駆けると体長が3m程の大きなモンスターがいた。


「なるほどオーガ...」


本来オーガは現在瑞姫がいる中層でなく下層のモンスターである。

通常なら下層や深層にいるようなモンスターが中層や上層に上がってることを《イレギュラー》と呼んでいる。オーガの視線の先に目を向けてみると1人の少女がオーガに追い詰められ壁際で恐怖に身を震わせている。とても端正の顔立ちをしており、風貌からして瑞姫と同じ探索者のようだが、彼女の使っていたと思われる剣はへし折れ、もはや使い物にならないと見受けられる。


「ひっ...だっ誰か...助け...」


次の瞬間、オーガが手に持っている長い鉈を少女に振り下ろした。だが、その刃先が彼女の肉体に触れることはなかった。


「大丈夫?お嬢さん」


「.......ぇ?」


瑞姫がオーガの振り下ろした鉈を受け止めていた。自分の体格の数倍はあるであろうオーガの攻撃を、片腕で。


「危なかったね...でも、もう大丈夫。私が来たから。」


「で...でも!あなたその恰好で!」


「あー大丈夫大丈夫、これで十分いけるから。」


瑞姫はそう言い放ち、少女にスキルの一部を披露した。


「スキル発動『虚』」


『虚』、このスキルに触れた部分は虚空に上書きされこの世界から消滅する。


「ア”ア”ア”ァ”ァ”ァァァァァ!!!???」


瑞姫の『虚』に触れたオーガの右腕から首にかけての部位が全て消滅した。

頭部と胴体がバイバイしてしまったオーガは絶命し、その死体はダンジョンに

吸収されていった。


人類の宝美少女にあの世で詫びてろ」


「...........かっこいい......」


「え?今なんて?」


(かっこいい?....私が?)



◆◇◆◇◆◇◆◇

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底辺配信者の私が防具無しパーカー1枚でダンジョン潜ってたら大バズしました! 燕の子安貝 @wafflesan

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