第2話 コンビニスイーツ
へヴィーナ・ファミア・七瀬。
俺の横に座っている銀髪の究極美少女の名前である。
入学式の時に入学生代表をやっていた。
究極に頭良さげだな、と思いながらその姿を見る。
とは言っても俺がその顔を見る度に横に逸らされるのだが。
つまり.....嫌われているのだろうか。
何かしたか俺?
「ふあ.....」
俺はそんな欠伸をしながら担任の話を聞いたりしてから。
そのまま色々な話になってそれを聞いてから。
俺達は帰る事になった。
教科書を取りに行かなくてはならない。
思いながら俺は吉田を誘ってからそのまま教室を後にしようとした時。
背後から、待って下さい、と声がした。
振り向くとそこに七瀬が立っている。
うえ!?
「.....は、はい?何でしょう?」
冷や汗をかきながらそんな返答しか出来なかった。
すると七瀬はそれを見つつ、教科書を取りに行くんですか?、と聞いてくる。
俺は、そ、そうですね、と返事をする。
何で七瀬がこうして話し掛けているのか分からないが取り敢えずこれでおかしな点は無いだろう。
だが次の言葉で素っ頓狂な声が出る。
「じゃ、じゃあ私も一緒に行って良いですか。せっかくお隣ですから」
「え!!!!?」
俺は目をパチクリしてそう返答する。
周りの奴らが、え.....、と愕然としている。
何故そうなる?、という感じだ。
俺はその周りを見ながら七瀬を見る。
いや。良いけど.....、と答えた。
「有難う御座います。じゃあ一緒に行きましょう」
七瀬は笑顔で応える。
俺はその姿に赤くなる俺。
すると吉田が俺に向いてきた。
そしてジト目になる。
それからヒソヒソ声で聞いてくる.....。
「.....オイ。長谷部。お前何をしたんだ?魔法か?あり得ないんだが」
「い、いや。隣同士だからじゃないの?」
俺はそんな答えを言いながら。
そのまま俺達は教科書を取りに行ったりする。
そして教科書を購入したりしてから。
俺は母親と合流した。
んで。
その場に居た七瀬を見てから、んまぁ可愛い!!!!!、と反応した。
母親だからなぁ.....予想通りだが。
ウザいとしか言いようがない。
☆
七瀬はこの後用事があると。
そして吉田も用事があると.....そのまま去って行った。
その事に母親は、チッ、と悪態を吐いている.....オイそれが母親の姿か?
思いながら苦笑いのまま帰って来る。
それから俺は自室に居た。
「.....しかし七瀬もきとくな人間だな。.....俺達なんかと関わるなんて」
俺はそう考えながら外を見る。
そして欠伸をしてから、.....取り敢えずコンビニでも行くか、と思ってからそのまま母親に挨拶してから表に出る。
それから玄関を閉めて歩いて近所の.....、とそこまでしてから。
俺は目の前を見てビックリ。
何故か七瀬が居た。
俺を見て酷く驚愕している。
「.....あ。えっと.....長谷部くん」
「.....あ。覚えててくれたんだね。七瀬」
「そうですね。私、要らない所で頭が良いので」
「そうなの.....?その。.....あの学校は主席で入学したって話だけど.....」
「そんなの私にとっては何の意味もないですよ」
自嘲する様に言いながら七瀬はコンビニに入って行く。
俺はその姿を見ながら、?、を浮かべながら店内に同じ様に入る。
すると七瀬が、でも、と振り返った。
そして、数字は意味無くても今は幸せです、と言ってくる。
ちょっと意味が分からなかった。
だけど、そうか。今が幸せならそれで良いんじゃないのかな?、と言ってみると。
はい、と照れる感じを見せる。
そして俺を見てきた。
「.....長谷部くん」
「.....はい?」
「.....あ。いや。良いです。やっぱり」
「え?」
意味が分からない。
思いながら七瀬を見る。
そんな七瀬は、追求はしないで下さいね。乙女には秘密がつきものですから、と笑顔になってから俺を見る。
俺はますます、???、を浮かべたが。
でも秘密、と言われた以上は聞かない方が良いだろう。
「君は何を買いに来たの?」
「私はコンビニスイーツです。.....えっと。長谷部くんは?」
「えっと。ぶらぶらって感じだね」
「あ。良いですよね。.....私もそういうの.....憧れるんですが.....」
何かそう言いながら悲しげな顔を一瞬したが。
また直ぐに明るくなったので。
気のせいか?、とだけ思ってしまう。
七瀬が顔を上げる。
「気にしないで下さいね。今のは」
「はい?」
「.....何時もの通りなので」
「.....?.....うん?」
七瀬は、有難う御座います、と笑みを浮かべる。
そしてはにかみながら、じゃあ選びましょうか、と言ってくる。
俺はその言葉に、だね、と反応した。
それからコンビニの中を探索する。
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